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2017/04/15

岩佐美咲にくびったけ 〜 オリジナル楽曲篇

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AKB48や関連のガール・グループ所属中か所属経験のある芸能人で、僕が女として一番好き(とかまたヘンなこと言ってるぞ^^;;)なのは篠田麻里子なんだけど、歌手としてであれば、1ミリの疑いも躊躇もなくそれは岩佐美咲だと即答・断言する。というか AKB48云々関係なく、いまの世の中で僕のモスト・フェイヴァリット・シンガーが岩佐美咲なんだよね。日本人であろうとなかろうと、いまの僕にとっては岩佐美咲がナンバー・ワン。

そんな岩佐美咲のオリジナル楽曲の一つ「もしも私が空に住んでいたら」のなかに、「もしも私が空に住んでいたら、ふしあわせな人に、そっと 陽を射すわ」と歌う部分がある。これはまさに岩佐がいまの僕にしてくれていることなんだよね。いや、もちろん僕は不幸せな人間などではない。岩佐美咲を知る前から楽しくて幸せな毎日を送っているし、それに僕はだいたいなんだって深刻に考え込まず落ち込まず、「まぁなんとかなるさ」と思う楽天家なんだよね。

でも岩佐美咲ファンになって以後、彼女の歌を聴いていると、「もしも私が空に住んでいたら」の歌詞通り、本当に岩佐が僕の心に「陽を射」してくれているような気分になる。岩佐はいまの僕にとっては太陽なんだよね。いままでこのブログで僕は三つ、岩佐美咲についての記事を書いて三日連続でアップしたけれど、九割以上がカヴァー・ソングについての話だった。

・歌手は歌の容れ物(その2)〜岩佐美咲の魅力 http://hisashitoshima.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/2-cc7a.html
・既にいち演歌歌手の枠を飛び越えている岩佐美咲 http://hisashitoshima.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-206d.html

この三つ目の記事のなかで、岩佐美咲のオリジナル楽曲については、実にアッサリと触れているだけだ。これでは、岩佐をご存知ない方はこの歌手はカヴァー・ソング・シンガーなのかとか、あるいはご存知の方なら、僕は岩佐のオリジナル楽曲六つがあまり好きじゃないのかとか、ひょっとしてそう勘違いされてしまうかもしれないよね。それは本意ではない。

岩佐美咲は、来たる五月に新作 DVD をリリース予定で、当然のように僕はそれを買うので、またたっぷり楽しんだら(そうなるのは間違いないと思うんだよね)、またなにか書くことがあるだろうし、さらにこれはたぶん僕は行けないだろうけれど、五月七日に新宿明治安田生命ホールで、アクースティック・ギター弾き語りのソロ・ライヴ・コンサートをやるんだそうだ。う〜ん、全編岩佐のギター弾き語りなのか…。行きたい…。

がしかし上でリンクを貼った一つ目の記事でも書いてあるように、岩佐美咲のギター弾き語りは僕にとっては相当にヤバいもので、CD を聴くだけであんなことになってしまうので、生での演唱を体験したりしたら、しかもコンサート全編がそれであったりなんかしたら、僕は歓喜のあまり発狂死すること間違いない。楽しく美しい音楽で知らないものが地球上にたくさんあるから、僕はまだ死にたくない。やっぱり行かない方がいいのか…。悩むなあ。

五月といえば、ビートルズの高名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の50周年記念 CD 六枚組とかいうものもリリースされるんだそうだ。それにも強い興味がある僕だけど、慌ててすぐに買わないといけないものじゃない。後廻しでいい。それよりもなによりも、いまの僕にとっては岩佐美咲が最優先事項なのだ。

そんなことで五月は話題満載の岩佐美咲なので、そして上で書いたように勘違いされたくないという理由もあって、四月半ばのいまの時期に岩佐のオリジナル楽曲六つについて、ちょっとだけ書いておくことにしよう。ただし、わいるどさんもおっしゃっているように、岩佐の魅力を(冷静かつ)論理的に伝えるのはヒジョ〜に難しい作業だ。
僕が書いた上でリンクを貼った三つの記事も、単に熱に浮かれて「わさみん大好き〜!」という思いに任せて、本当にそれだけの勢いで書きなぐったもの(激情的に書くと自然にあんな文章ができあがる人間なのだ)。テキスト・エディタで書いて完成したものをブログにアップする前に読み返すと、こりゃどうにも力が入りすぎだろうと思えてならなかった。そうなると岩佐美咲の魅力から遠ざかってしまう。

岩佐美咲の歌い方は、彼女自身がどういう気持で歌っているのかまでは分らない僕だけど、少なくとも CD や DVD になっている出来上がりを聴いて判断する限りでは、本当に自然体で力みがない。それをお聴きでない方に分りやすく伝えよう伝えようとすればするほど熱を帯び文章が力んでしまって、書いたものの出来上がりは岩佐の持つ自然体とは真逆のことになってしまう。

つまり書き手が熱烈な岩佐美咲リスナーであればあるほど、自分の持つそんな熱を伝えよう、どれほど素晴らしい歌手なのか分ってもらおうとすればするほど、その文章自体はどんどん岩佐の姿から遠ざかっていって、彼女の魅力が伝わらないんじゃないかと悩んでしまうというディレンマが生じるっていう 〜 こんな難しい歌手もなかなかいないんだよね。

いやホント僕の文章にロジカルな説得力なんかないのではあるが、普段からそうだからしょうがない。そんな書き方しかできない。ともかく、岩佐美咲のために書かれたオリジナル楽曲は、2017年4月時点で、リリース順に「無人駅」「もしも私が空に住んでいたら」「鞆の浦慕情」「初酒」「ごめんね東京」、そして「鯖街道」。

それらのなかで、今年一月リリースの最新曲「鯖街道」はシングル盤(二種類)だけでリリースされている。その前までの五曲は、もちろんオリジナル・リリースはシングル盤だけど、いまでは昨2016年11月に発売されたセカンド・アルバム『美咲めぐり 〜第1章〜』(通常盤でも限定盤でも) に全て再録されている。これを入手して以後、シングル CD の方は(カップリング曲を除き)聴き直していないんだが、同じものなんだろう?

だからアルバム『美咲めぐり 〜第1章〜 』に収録の五曲と、あとは「鯖街道」の CD シングルがあれば、それもどっちも通常盤で、岩佐美咲のいままでのところのオリジナル楽曲は全部揃う。それら六曲を iTunes で一つのプレイリストにしてみると、再生時間が全部で約24分。う〜ん、短い。もっとほしいぞ。だからこればっかり自動リピート設定にして繰返し聴く僕。

それとあとは、ファースト DVD『岩佐美咲ファーストコンサート〜無人駅から新たなる出発の刻』にも「ごめんね東京」までの五曲は全部あるので、それも聴き直すと面白い。岩佐美咲の歌い方が変化していて、グングン上達しているのを実感できるからね。

岩佐美咲のオリジナル楽曲六つのうち、いまの僕が一番好きなのはリリースが2015年4月だった「初酒」だ。しかしこれを好きになったのは DVD『岩佐美咲ファーストコンサート〜無人駅から新たなる出発の刻』で聴いてからだ。それまではイマイチ好きじゃなかった。どうしてかというと、あのリズムなんだよね。

はっきり言ってしまうと岩佐美咲の「初酒」のリズムは、美空ひばりの「柔」と同じパターンなのだ。ひばりのことは大好きな僕だけど、それは軽快でポップでスウィンギーだった10代の頃のひばりであって、その後演歌路線に転じてからは全く好きじゃない。モッタリと重くなって、あれはひばり本来の持味じゃない(でも大人気だよね)。僕は演歌が嫌いだなどと勘違いなさる方はよもやいらっしゃらないはず。

そのあたりのことは以前書いたので、同じ悪口ばかり100%をまた繰返すのは僕の趣味じゃない。興味のある方は以下のリンク先をご一読いだたきたい。ひばりの歌では、ドリス・デイのカヴァーだけど「上海」とか、オリジナル曲なら「河童ブギウギ」とか「お祭マンボ」(最高傑作)とか、甘く見ても「港町十三番地」まで。要するに1957年までの歌なら、ブラジルの大歌手カルメン・ミランダに比すことだってできる魅力があるんじゃないかなあ。
「柔」(作曲は古賀政男)は軽快じゃなく重たくベッタリしたリズムで、その上で歌うひばりの歌い方も同じ。しかもあれが大ヒットしたせいで、その後同種の歌謡曲(演歌でもなんでもいいが)が乱発されるようになった。ひばりだけじゃなく他の歌手にも多いんだよね、すごく。

岩佐美咲の「初酒」はそんな系譜に連なる曲であるように、特にリズム・パターンがそうであるように聴こえていたので、イマイチ好きじゃなかったんだよね。僕のこの気分がガラリと変化したのは、上で書いたようにファースト DVD『岩佐美咲ファーストコンサート〜無人駅から新たなる出発の刻』のオープニングで聴いてからだ。

あの DVD、本編幕開けの前に BGM が流れているのだが、それが終わってまだ幕が閉まったままの状態で、「初酒」のあのドンドコドンというイントロが流れはじめて、と同時に幕が上がり、するとそこに着物姿の岩佐美咲が、半泣き状態で(笑)立っている。あの幕開けで流れるドンドコというあのリズムに乗った「初酒」の歌がいいなあと、僕は感動しちゃったんだなあ。

そう感じて聴き直すと、それまでに五つある岩佐美咲のオリジナル楽曲のうち、コンサートの一曲目に持ってくるのに「初酒」以上にピッタリ来るものはないんだよね。これこそが幕開けに最も相応しい曲なんだと納得できた。まぁあのコンサート幕開けでの「初酒」は、岩佐自身緊張していて若干声が上ずっているし、ピッチもちょっぴり不安定。泣いてもいるし、でもそれは人生初ソロ・コンサートの一曲目なんだから、しょうがないじゃないの。

それが分って、DVD じゃない CD ヴァージョンのオリジナル「初酒」を聴くと、元々かなり良いもののように聴こえてくるから不思議だなあ。それまでイマイチだとか思っていたのにねえ。あのズンドコズンドコっていうリズム・パターンは、僕はやっぱり大好きだと思えるものじゃないけれど、岩佐美咲の歌い方はかなりチャーミングだ。声質もキュートでカワイイ。「柔」のひばりとは大違い。

ところで「初酒」は曲題通りお酒がテーマで、岩佐美咲自身成人してお酒が飲める年齢になってからの初シングルなので、こういう曲を提供されたのは分りやすい。しかしこれ、10代の頃に歌ったとしても、僕は違和感を感じなかっただろう。「初酒」だけじゃない、その他のオリジナル曲も、またカヴァー曲も、歌詞内容がなかなか凄いものが多く、あれらを10代後半〜20代前半のまだ若い<女の子>が実感をともなって歌えるのか?などとお考えの方がひょっとしていらっしゃるとすれば、それは歌の世界をご存知ないのだと言わざるをえない。

歌手だけじゃなく表現者には想像力というものがあるじゃないか。実体験がないと迫真の表現ができないなどと考えるならば、じゃあ殺人や覚醒剤使用などの犯罪で刑務所服役中の囚人をリアルに演じる役者は、あれは全員それを実際に体験しているからだとでもおっしゃるのだろうか?体験したからこそホンモノの演技ができるのだとでも?

歌手の世界も同じだ。それは歌にまつわる<ウソとマコト>ということなんだけど、この音楽の虚構性が持つリアリティということについては、やや大きめのテーマなので、じっくり改めて考えて別の記事にしてみようと思っている。特にボブ・ディランがどうしてプロテスト・ソングをやめたのか、そのあたりにも一因があるような気がするので(たぶん明後日月曜に出せるはず、そのなかには岩佐美咲の名前出てくるはず)。

とにかく歌手自身の立場や実体験と歌の中身がピッタリ張り付いて合致していないと、歌にリアリティを持たせられないなんてものじゃないんだということは、僕たち日本人はよく分っているはずだ。同性愛者ではない男性歌手が女言葉で女の気持を、同様に女性歌手が男言葉で男の気持を、これ以上なくリアルに歌う世界だもんね、日本の大衆歌謡はね。これは男が女も演じる歌舞伎や、女が男も演じる宝塚がある日本に住む人間なら理解しやすい(はずだが…)。

音楽や歌の虚構性。フィクションだからこそ逆にリアリティを持って表現できて聴き手に訴えかけてくるという、そんな世界に岩佐美咲もやはり立っている。オリジナル楽曲でいえば、例えば2014年1月発売の「鞆の浦慕情」や、2017年1月発売の「鯖街道」はいわゆるご当地ソングだ。前者は広島県福山市、後者は福井県小浜市が舞台。

岩佐美咲自身はこれらを歌うにあたり、たぶん現地で取材したり、そのほか勉強などしたりしたかもしれない。それは当然なのかもしれないが、しかし岩佐自身は広島や福井と特に関係の深くない千葉県出身であることに、なんの問題もないだろう。現地に行かなくたって全く構わない。演歌の世界にはご当地ソングが実に多く、そういうものを歌う歌手も当地でイヴェントをやるのが通例になっているが、そういう類のことと歌にリアリティを持たせられるどうかとは、別のことなんだよね。

岩佐美咲もまた、そんな具合に歌にリアリティを持たせられる音楽的想像力、あるいはフィクショナルな、いやフィクションだからこそより一層リアリティを出せる歌唱表現力を 間違いなくしっかり持っている。これが分って聴き直すと、岩佐の実力がグングン向上していることには間違いないけれど、2012年2月発売のデビュー曲「無人駅」から、既にそんな歌い方をしているじゃないか。鈍感な僕もようやく分ってきたのだった。いま沖縄にいるはずのわさみん、遅くてゴメンね〜。

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