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2018/04/22

ブルーズ・ロック・ギターをすこし

理屈なんかない。単純に生理的快感なだけ。聴くと気持ちいい。ただそれだけのことで大好きなブルーズ・ロック系のギタリストがやる定型12小節ブルーズのソロ。いちばんいいのは1960年代にデビューした白人(のほうがわかりやすくブルーズ臭さを煮詰めている)で、それも英国勢。その世代じゃなく、米国人で、黒人でも、同じ感じのひとはいる。そのばあいはジミ・ヘンドリクスが共通項だったりすることも。

そんなプレイリストを Spotify でつくってみたのがいちばん上だ。ただし僕の iTunes にあるのと同じにはなっていない。プリンスの音源が一部 Spotify にないからだ。プリンスの弾くブルーズでいちばんカッコいい「パープル・ハウス」と「ザ・ライド」が使えない。しかし、ないないばかり言っててもしょうがない。すこしでもみなさんとシェアできたほうがいいから、あるものでなんとかしないと。

1) Albert's Shuffle [2002 Remix Without Horns] (Mike Bloomfield, Al Kooper & Steve Stills)
2) Shake Your Moneymaker (Fleetwood Mac)
3) I Ain't Superstitious (Jeff Beck)
4) Have You Ever Loved A Woman (Derek & The Dominos)
5) Merely A Blues In A (Frank Zappa)
6) Cosmik Debris (Frank Zappa)
7) Have You Ever Loved A Woman (Eric Clapton)
8) I Can't Quit You Baby (Led Zeppelin)
9) Stop Breaking Down (The Rolling Stones)
10) The Sky Is Crying [Live] (Stevie Ray Vaughan) 1984 NYC
11) Red House (Jimi Hendrix)
12) Purple House (Prince)
13) The Ride (Prince)
14) Peach (Prince)

Spotify にないプリンスの12、13はこれ。

Purple House (Prince)
The Ride (Prince)
ここまでご覧になって音源をお聴きになれば、なにも説明の必要はない。感じるか感じないかだけだ。基本的に多くがアメリカ黒人ブルーズ・メンの曲をカヴァーしている。1960年代にデビューした白人ブルーズ・ロッカーはそこからはじめて、いまでもだいたいずっとそうなんだから当然だ。

オリジナル・ソングは1「アルバーツ・シャッフル」のマイク・ブルームフィールド、5「ミアリー・エイ・ブルーズ・イン A」6「コズミック・デブリ」のフランク・ザッパ、13「ザ・ライド」14「ピーチ」のプリンス、とこれだけ。12「パープル・ハウス」は、11のジミ・ヘンドリクス 「レッド・ハウス」を焼き直しただけだとわかりやすくしておいた。

プリンスだけでなく、10でエルモア・ジェイムズの「ザ・スカイ・イズ・クライング」をやるスティーヴィ・レイ・ヴォーンもジミヘン・チルドレンの一人。SRV には「ヴードゥー・チャイル」のストレート・カヴァーもある。「ザ・スカイ・イズ・クライング」だってスタジオ録音があるけれど、ここに入れておいたライヴ・ヴァージョンのほうがずっといい。

エリック・クラプトンがやる「女を好きになったことがあるか?」(フレディ・キング)だけ、同じ曲を2ヴァージョン入れたのは例外だ。デレク&ザ・ドミノス時代のと、ソロ時代のライヴ・ヴァージョン。クラプトンが弾くブルーズでいいものは、1975年くらいまでならいっぱいあるが、この身悶えするような内容の歌でエモーショナルになるときがいちばん好き。

フランク・ザッパのブルーズは、5「ミアリー・エイ・ブルーズ・イン A」だけでもよかったんだけど、すこし前に七枚組の『ザ・ロキシー・パフォーマンシズ』がリリースされたばかりだからと思って、「コズミック・デブリ」も並べておいた。ただのブルーズだから、いわゆる "曲" っていうんじゃなく、ただの即興演奏なんだろう。「コズミック・デブリ」のほうではザッパ本人のソロ時間は長くない。が、弾いているあいだはチョ〜カッコイイので。

スライド・ギターでソロを弾いているのは、エルモア・ジェイムズの2「シェイク・ユア・マニー・メイカー」をやるフリートウッド・マックのジェレミー・スペンサーと、ロバート・ジョンスンの9「ストップ・ブレイキング・ダウン」をやるストーンズのミック・テイラーだけかな。疾走する前者も、まろやかでコクのある後者も文句なしに快感。

プレイリストの締めくくりにプリンスの弾くブルーズを三曲置いた。ホント〜ッに大好き!12「パープル・ハウス」はもちろんだが13「ザ・ライド」も、ジミヘンがそのまま降りてきているような内容だよね。どっちも歌はどうでもよくって、プリンスの弾くギターにこそ聴きどころがある。なんてナスティでなんてカッコイイんだ。なんて気持ちいいんだ。

ラストの「ピーチ」は、いかにもプリンスらしい性的に露骨でジャンピーなワン・トラック。プリンスらしさが横溢でイイネ。これは12小節定型ブルーズのかたちを借りたオリジナル楽曲とも言える。しかしやはり聴きどころは二度の歌が終わってからの二度のギター・ソロ。エンディングでシンバル一発の残響音だけが残るところまでも、愛おしい。

こういったものは、繰り返しになるけれど、理屈じゃない。だれがなんと言おうとも、ピュアでシンプルな快感なんだ。だから、聴く。それだけ。

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