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2018/08/29

岩佐美咲 〜『美咲めぐり ~第2章~』(空想)

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(画像は「第1章」初回盤のジャケット)

いまの岩佐美咲にはアルバムが二枚ある。『リクエスト・カバーズ』(2013)と『美咲めぐり ~第1章~』(2016)。シングル盤はかなりたくさんあるけれど、いままでに四枚ある DVD(か Blu-ray)とあわせ、アルバムに入っていなくても、歌った曲で作品化されているものは多いんだよね。むろん生現場にどんどん出かけているみなさんはもっとたくさんお聴きだけど、なかなかそれが簡単には叶わないぼくだから、 CD か DVD として販売されているもので、いつも楽しんでいる。

シングル・ナンバーは、結局のところ、アルバムにまとめたほうが聴きやすいというのがぼくの考え。なんだかんだ言ってアルバム志向が抜けないんじゃないか(古い?)ということのほかに、やはり美咲の歌を一度にまとめてどんどん聴きたいという、ただたんにそれだけのあたりまえな理由で、iTunes でそんなプレイリストを作成し、ばあいによっては CD-R に焼いたりもし、聴きまくる。全曲集だってあるよ。それは作品発売があれば常にアップデイトされる。

徳間ジャパンからの公式リリース・アルバムは上記のとおりなので、ぼくは勝手に三枚目を考案・作成した。つまり空想の私的な美咲のサード・アルバム。題して『美咲めぐり ~第2章~』。<第1章>には「鯖街道」までのオリジナル楽曲すべてと、ほかは歌い下ろしのカヴァー曲で構成されている。その後、「佐渡の鬼太鼓」が発売され、またカヴァー・ソングもたくさん聴けるようになった。

もっと前のものでも、これはいい!というものでアルバム収録すべきと判断するものは、『美咲めぐり ~第2章~』に入れることにした。有り体に言っちゃって「20歳のめぐり逢い」のことだけど。そんなこんなでぼくが勝手につくった空想アルバム『美咲めぐり ~第2章~』のコンテンツは以下のとおり。審美に配慮し、それなりに曲順は練ったつもり。約47分間。iTunes でプレイリストを作成し、CD-R にも焼いて、ぼくは満喫。もちろんぜんぶシングル盤収録。

1. 佐渡の鬼太鼓
2. 夢芝居(「佐渡の鬼太鼓」)
3. 大阪ラプソディー(「佐渡の鬼太鼓」特別盤B)
4. 下町の太陽(「佐渡の鬼太鼓」初回限定盤)
5. 若狭の宿(「鯖街道」特別記念盤)
6. 空港(「佐渡の鬼太鼓」)
7. 旅愁(「佐渡の鬼太鼓」特別盤A)
8. 手紙(「佐渡の鬼太鼓」特別盤A)
9. 風の盆恋歌(「佐渡の鬼太鼓」特別盤C)
10. 20歳のめぐり逢い(「初酒」生産限定盤)
11. 木綿のハンカチーフ [ライヴ](「鯖街道」特別記念盤 / 初回盤)
12. 糸 [ライヴ](「鯖街道」特別記念盤)

『美咲めぐり ~第1章~』リリース後の新作オリジナル楽曲は「佐渡の鬼太鼓」だから、当然それをアルバム・トップに持ってきて、2曲目以後はカヴァー・ソング。『美咲めぐり ~第1章~』くらいまでと比較すれば、やはりやや傾向が変わってきたかなという印象があるよね。

その変化は、なんといっても「佐渡の鬼太鼓」に典型的にわかりやすく表現されている。ど演歌というに近いパッショネイトな一曲で、この路線でここしばらくのあいだの美咲は活動してきているように思うんだよね。だから CD などでリリースされるカヴァー・ソングも同傾向のものを中心に選曲もしているんだろうし、美咲自身の歌唱法もそういった方向へフォーカスしつつある。

それがなんなのか、今年に入ってぼくもたくさん書いてきたから、今日繰り返す必要はない。手短に言って、大人の女性の持つ情緒、強く激しいパッションを内に秘めているからこそ表面的には落ち着いたシットリ感をあっさりサラリと出せるという、そんな歌手に美咲もなりつつある。大きく深い表現にたどりつきつつあるんだ。

空想アルバム『美咲めぐり ~第2章~』は、9曲目の「風の盆恋歌」まで、この路線で並べた。なかには「大阪ラプソディー」みたいな、すこし傾向が違うのかも?というものがあるが、倍賞千恵子の「下町の太陽」も含め、軽快でポップな衣をまとっていて表面上は演歌っぽくない歌の、その芯になにがあるか、感じとることができるはず。

9曲目の「風の盆恋歌」こそ(カヴァー楽曲のなかでは)こんな最近の美咲の新表現を最もよく体現できている傑作歌唱だとみなさんもぼくも判断しているから、この空想アルバムの本編ラストのクライマックスみたいな位置付けにしてある。10曲目以後は、ちょっとしたアンコールというか、ボーナス・トラックみたいなもんかな。

そのボーナス部では、美咲の得意なライト・ポップスを選んで並べておいた。10曲目の「20歳のめぐり逢い」はすこし前のリリースものだけど、これがやぁ〜っぱりね、いいんだ。すんごく。歌そのものがはじめから哀しく切ないものだから、ってことなんだけど、この美咲の歌いかたでいっそう沁みるんだ。アルバムに収録されていないのが不思議。

空想アルバム『美咲めぐり ~第2章~』のラスト二曲はライヴ音源。どっちも2017年5月7日に新宿明治安田生命ホールで行われた<岩佐美咲 春LOVEライブ>からのもの。絶品すぎる「糸」(中島みゆき)だけでよかったかもしれないが、「木綿のハンカチーフ」をその前に入れたのは、この太田裕美の曲じたいが個人的大好物だから。

そして、いままでの岩佐美咲史上最高傑作である「糸」。これでアルバムを締めくくるしかない。オリジナルもカヴァーも、苦しくつらい別れ歌の多いこの歌手にしてはやや珍しく(?)、出会いと愛と幸福と感謝を扱った曲で、ぼくもこれを聴いて常に癒されている。ギター二本のうち一本は美咲自身。ヴァイオリン伴奏も効果大。声が、やわらかくやさしいが、とても強い。

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