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2018/08/15

All we need is music

Summer's here and the time is right
For dancing in the street.

All we need is music, sweet music.
There'll be music everywhere.
There'll be swinging and swaying and records playing,
Dancing in the street.

Oh, it doesn't matter what you wear
Just as long as you are there.

everywhere around the world
They'll be dancing.
They're dancing in the street.

There'll be laughing, singing, and music swinging,
Dancing in the street.

No matter where you are!

サマー・セレブレイション!

モータウン・レーベル最大のシグネチャー・ソング「ダンシング・イン・ザ・ストリート」。60s モータウン・ヒットのなかではぼくもいちばん好きだ。書いたのはマーヴィン・ゲイとウィリアム・'ミッキー’・スティーヴンスンとアイヴィ・ジョー・ハンター。

この「ダンシング・イン・ザ・ストリート」という曲の最もストレートなとらえかたは、音楽賛歌&恋愛賛歌、つまり端的に<楽しもう>、Let The Good Times Roll というものだね。最初のヒットはマーサ&ヴァンデラスによる1964年7月31日のシングル・レコード。正確にはゴーディ・レコーズ・レーベルだけど、モータウンが最も勢いのあったころ。くわえて重要なのは、アメリカ社会でちょうど公民権運動の最盛期だったことだ。
しかし今日はそんな社会的意味合い(いま2018年でも通用する "すべての抑圧されているマイノリティに自由を” "社会をいい方向へ変えていこう" 的アンセム)は抜きにして、この「ダンシング・イン・ザ・ストリート」という歌が楽しいんだという話だけ、ちょこちょこっと手短に書いておきたい。パーティ・ソングなんだから。

"Dancing In The Street" でぼくの iTunes 内を検索して出てきたものをテキトーに並べたのを Spotify で探したら同じものがぜんぶあったのでプレイリストをつくっておいたのがいちばん上のリンクだ。マーサ&ザ・ヴァンデラスのをトップに持ってきて、それ以後は録音・発売順を必ずしも考慮せず、カヴァー・ヴァージョンのなかでは最大のヒットになったデイヴィッド・ボウイ&ミック・ジャガーのものを二番目に置き、三番目以後はマジ、テキトーだ。

ボウイ&ミックのものは1985年8月19日にシングル盤が発売されているが、その前の月にミュージック・ヴィデオが全世界公開されている。これもやっぱり社会活動というか慈善行為の一環だったんだけど、いま振りかえって観て聴くと、シンプルに音楽的楽しさしかないよね。っていうかそうなってないとお金を集められないわけだけど。当時、このヴィデオは MTV でバンバン流れていたので、ぼくだって記憶がある。
「ダンシング・イン・ザ・ストリート」は歌詞もいいが、リズムとサウンドがもっといいよね。さらにどの面でも、特に歌詞面でかな、リピートが多い。同じようなことをなんども繰り返し延々と歌い、(ヴァージョンによるけれども)リズムもホーン・セクションのリフも同一パターンの反復でできているのが楽しい。これを単調、ワン・パターンだと言うなかれ。ポピュラー・ミュージックってこういうもんだ。

しかもダンスするっていうかジャンプするようなリズム感だよね。アフター・ビートを、特にドラマーがスネアをかなり強くバンバン叩いて表現している。そのときに聴いているぼくの身体までジャンプしそうになり、だから本当に「どこにいようとも」「どんな格好をしていようと」その場で踊り出したくなる。そんな音楽だ。

歌のなかで「ぼくたちに必要なのは音楽だけ、楽しい音楽だけだ、どこにでも音楽がある」と賛えるのは、音楽内音楽行為だからメタ・ミュージックだということになるけれど、あっ、いかんいかん、またそっち方向のメンドくさい話に持っていきたがるぼくだから、今日はやめとこう。

「ダンシング・イン・ザ・ストリート」を聴けば、それにあわせて踊れば、それだけで文句なしに楽しいひとときを過ごせる、真夏のイヤな酷暑も忘れるほど気持ちいいというのは間違いない。楽しい音楽がどこにでもある。聴いて踊れば、あなたがぼくが、だれだろうと、なんだろうと、どうだろうと、関係ないんだ。

それでいいじゃないか。

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