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2018/12/21

マイルズ「ターナラウンドフレイズ」

1974.3.30 ニュー・ヨーク https://www.youtube.com/watch?v=fWdmMCnNw2I
スタジオ録音はいまだ発表されていない(あるかどうか知らない)マイルズ・デイヴィス・バンドの「ターナラウンドフレイズ」。しかし1973〜75年のライヴ・ステージではお決まりのコンサート開幕ナンバーだったので、音源数はかなり多い。個人的におなじみのものだけ上に並べておいたが、そのうち、1973東京を除けば、いまはすべて公式音源で聴けるようになっている。

常にコンサートの開幕ナンバーだったといっても、当時は通常二部構成だったので、どっちかのオープニングということだけど、演奏されなかった例外がほぼなしと言ってさしつかえないほど。したがってブートまで漁って聴いていると本当に耳タコになる「ターナラウンドフレイズ」だけど、1969〜71年の定番だった「ディレクションズ」(ジョー・ザヴィヌル作)同様、聴き飽きない。折々で様変わりしているからかなあ。

1973年でも、六月の東京ではこんな軽やかで爽やか系ファンクみたいだったのが、翌月のモントルーではもう重さ(悪い意味ではない)が出はじめていると思うんだよね。11月のベルリンでもそれを発展させている。それにベルリンでの「ターナラウンドフレイズ」は、ややいびつな感じがする。結局この1973年の演奏では、東京ヴァージョンがいちばん聴きやすいし、ぼくは好きだ。低音欠如だけどね。

1974年になるとリズム・アンサンブルが違ってきているよね。カラフルさを増している。73年のものはまだわりとシンプル。それがメンツもほぼ変わらないのに翌年のカーネギー・ホール公演でどうしてこうなっているんだろう?たんに録音状態のせいってだけ?エムトゥーメのコンガだね、特に大活躍しているのは。う〜ん、聴きかえしても、やっぱりこれは録音エンジニアリングやミキシングだけのこと?いや、コンガの叩きかたもちょっと違うような…。

ここまでがファンクな「ターナラウンドフレイズ」で、聴くたびにいまでもカッコイイなあ〜って思うんだけど、1975年大阪公演夜の部の開幕になっているものは、むかしからイマイチ。っていうか、はっきり言えばおもしろくないなあと感じ続けていた。軽くなりすぎていると思うんだよね。リズムも走り気味だしね…、と、ついこないだまで思っていた。

ところが「ターナラウンドフレイズ」ばかり抜き出して録音順に聴いてみると、ラストになるこの1975.2.1大阪ヴァージョンだってなかなかいいんだよね。新鮮な発見だった。ロックふうな軽快さがいい風味に思えてきた。ヘヴィでディープなファンク路線からロックへと変貌している大きな要因はアル・フォスターのドラミング。それに釣られてレジー・ルーカスのギター・カッティングも違っている。でも、なかなかいいよ。それに『アガルタ』『パンゲア』を通してふだんはいいと思わないソニー・フォーチュンのアルト・サックス・ソロがいい感じに聴こえるのはメリットだ。

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