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2019/03/26

奇特なぼくら

 


Fullsizeoutput_1dc1ときどき忘れて勘違いしそうになるけれど、音楽にかんしてぼくはマイノリティのなかのマイノリティなのだ。音楽を好むという人間はどっちかというと多数派だと思うけれど、たいていみんな自国の歌を聴いている。それもポップ・ソング、つまり(日本だと)歌謡曲とか演歌その他であって、ましてや外国の音楽、それもそのなかでも特に人気のない分野を選り好みして進んで聴くというような人間は、超少数派。


洋楽でもロックとかジャズは人気のあるほうに入ると思うし、有名歌手や音楽家は知名度だってあるだろう。ブラジルのサンバとかボサ・ノーヴァとかもわりと知られているのかな。でもたとえばそのブラジルのなかでもショーロとかってなると、好きでどんどん漁って聴いているという人間なんて、まずいないんだ。ぜんぜんいないかも?と思ったほうがいいんじゃないか。


ここらあたりはぼくがときどき誤解しそうになることで、ショーロについて熱心に語った文章をブログに上げて、そのお知らせを Twitter に書くとすこしだけ好反応があったりするんだけど、よくよく見てみたらそれはみんなエル・スールとなんらかの関係を持つひとたちだけで、彼らもやっぱりみんな奇特な部類なんだよね(笑)。世間一般の嗜好とは、ぼくたちみんな、かけ離れているんだぞ。ショーロなんて、そんな音楽があるということすら知られていないと思う、一般的には。


洋楽でもアメリカ音楽やブラジル音楽はわりと知名度のあるほうで、しかしそのなかでもたとえばジャンプ・ミュージックやジャイヴや、上で書いたショーロとかなんかはまったくもって人気がないどころか知られてもいない。だからましてやアメリカやブラジル以外の国や地域の音楽なんて、そもそもそんなもんがあるのか?くらいに思われているかもねえ。


困ったことにヾ(๑╹◡╹)ノ、エル・スールというお店はそういった「そんなもんがあるのか?」という音楽の CD ばかり売っていて、ここに集結するリアルでもネット通販でもお客さんは、ぼくを含め、そういうのこそが好きなのだ。ぼく個人はなんだかんだいってアメリカ合衆国産の音楽が結局いちばん好きだけど、みなさんはそうでもないみたいだしなあ。ソ〜ト〜珍しい部類の音楽好きに入っちゃうんだぞ〜。


ぼくたち、常にマイノリティ。だから虐げられているなんてことはなく、そんな感覚も事実もなく、ただたんに好きな音楽を心ゆくまで存分に楽しめれば、それでだれにも災いをもたらさなければ、なんの問題もない。自分の趣味や考えを、ほかの音楽愛好家に強要したりすることなく、ただ個人個人がおのおの好きなものをひたすら楽しんで、ひとによってはおおやけに文章を書いたりして、それも趣味の範囲なんだから、どなたとも関係なしだ。


音楽愛好の世界で、自分たちが中心にいるだとか、みんなを引っ張っているだとか、そんなことをいっさい考えず意識もせず、ただ偏屈で珍妙なマイノリティ趣味のままどんどんひとりで進みたい。間違ってもぼく(たち)は音楽リスナーの王道表通りを歩んでいるだとか、勘違いしないことだ。マイナーな人気のない音楽をひっそりと楽しんで、結果、文章を書いては公開しているけれど、あくまでだれにも理解・共感されない日陰者だ。

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