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2019/06/25

エディ・パルミエリのフォルティシモ 〜『フル・サークル』

A3564574721_10https://open.spotify.com/album/6KARWaySIGqdjCQxAXSBYD?si=o3_Iav1zS3CD9MfuRQy0dg

 

フル・サークルとは、この2018年作にふさわしいアルバム題ですね。まさにフルもフル、こんな満々のサルサ・グルーヴはいまどきなかなかないかもしれません。80歳のエディ・パルミエリにしかなしえなかった作品だったんですね。まさしくフォルティシモな音楽が全編にわたって繰り広げられています。このみなぎるエネルギー感、それがフォルテ、いや、フォルティシモだなと思うわけです。

 

アルバム『フル・サークル』はエディ・パルミエリがストレート・サルサに回帰した作品ですけど、サルサってこんな音楽でしたっけねえ。悪くいうと一本調子で緩急がない。ぐいぐいと大音量で押しまくるばかりで、一時間にわたってこの調子だから、聴いているほうはちょっと…、と引いてしまうばあいだってあるかも。音量が小さく控えめになる時間がないんですもんねえ。

 

でも、いま2019年にもはや時代遅れかもしれないそんなフォルティシモ一辺倒音楽を世に問うたエディ・パルミエリの、なんというかやりたかったこととは、時代遅れになったサルサ・ミュージックの押し一辺倒な大音量パワーを取り戻し、生命力を高らかにうたいあげるところにあったのかもしれません。御大も80歳ということで、いま、まだまだ自分は健在なんだぜと胸を張っているような、そんな宣言なのかもしれませんね。

 

エディの『フル・サークル』では、打楽器隊も管楽器隊も、エディの弾くピアノも、トレスも、ヴォーカル陣も、みんな目一杯にまで音を出して、限界まで音量を上げて、ずーっと最大音量を維持しつつパワーを見せつけて、押し切ろうとしている、しかも隙間なくびっしり音が敷きつめられている、そんな音楽です。ベテラン連中の、老いてますます盛ん的なマチスモを感じますね。良くも悪しくも。

 

それにしても、一時間、やっかましい音楽です(笑)。

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