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2019/08/14

「遣らずの雨」は全岩佐美咲史上 No.1!

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いやあ、なんなんですかこのわさみん(岩佐美咲ちゃん)の「遣らずの雨」は。超絶品じゃないですか。すばらしいすばらしいと前から言っているわさみんですけど、ここまで美しい歌はいままで聴いたことがないですよ。たぶん、岩佐美咲史上最高の一曲になったと思います。いやあすごいすごい。もうすごいとしかことばが出てこないっていう語彙の貧弱さですけど、そうなってしまうくらいわさみんの「遣らずの雨」は見事です。

 

わさみんの「遣らずの雨」は、このあいだ8月6日に発売になったばかり。「恋の終わり三軒茶屋」特別盤のカップリング・ナンバーで、初演は川中美幸さん。そのほか「飛んでイスタンブール」(庄野真代さん)、「冬のリヴィエラ」(森進一さん)といったカヴァー曲も収録されています。それらもいいんですけど、今回は「遣らずの雨」がすばらしすぎて、これ一曲ばかり延々と反復再生してしまうんですね。

 

「遣らずの雨」わさみんヴァージョンのアレンジは、基本、川中美幸さんの初演のそれに沿っています。わさみんヴァージョンのアレンジャーがだれなのか明記されていませんが、おそらくは野中”まさ”雄一さんじゃないでしょうか。わさみんヴァージョンでの最大の特徴は、川中ヴァージョンでのギターをカーヌーン(の音を出すシンセサイザーだと思う)に置き換えたこと、それからこのリズムです。

 

川中美幸さんの「遣らずの雨」はみなさんご存知だと思います。あのナイロン弦ギターでのイントロやオブリガートを、頭のなかでカーヌーンのサウンドにしてみてください。頭のなかでというかぼくたちわさ民はみんなそれを実際に耳で聴いていますけれど、なんともいえずしっとり切なくて、最高の音色じゃないですか。アラブ〜トルコ〜ギリシア歌謡ではごくふつうに使われる楽器なんですけど、あのへんの歌謡の特色である悲哀感を最もよく表現している楽器ですよね。

 

だから川中ヴァージョンでのギターを(代用シンセサイザーであるとはいえ)カーヌーンに置き換えてみようと考えた野中さんは、やっぱり天才。わさみん楽曲をアレンジするときの野中さんの冴えはマジ天才になるときがあるとぼくは前から言ってますけど、今回も本領発揮とあいなりました。このカーヌーン(ふうシンセだけど)の音での伴奏を聴いたり、それがわさみんのヴォーカルにからんだりしているのを聴いているだけで、この「遣らずの雨」という歌の切なさ、哀しみがグッと胸に迫ってきます。

 

この点でさらに大きなポイントがリズム・アレンジですね。川中ヴァージョンでは特にこれといった特徴がリズムにはなかったんですけど、わさみんヴァージョンではこのスーッと流れ進むような、でありながら同時にハネをともなってややシンコペイトするようなこのリズム・スタイルが、切々とした情緒表現にこれ以上なくピッタリ来ているなと思うんですね。ドラミングにおいてイントロ部ではリム・ショットで、歌が出たらスネアの打面に移行して、それがうまく表現できています。

 

(リズムのハネは今回の特別盤二枚の隠れテーマで、「恋の終わり三軒茶屋」「飛んでイスタンブール」「冬のリヴィエラ」「遣らずの雨」の四曲に共通するものです)

 

そんなリズムとそれに乗って歌うわさみんの声が、この曲「遣らずの雨」の哀切感をこれ以上なく強調していますよね。ヴォイス・トーンも安定しているし、丸みと艶があって、しかもことさらどこかを強調するというのではなく、あえて淡々と(一見)平板にというかフラット&スムースに、表情の濃淡をつけないで素直に歌うのが、いつもながらわさみんの特長なんですけど、今回の「遣らずの雨」では、最大限に有効さを発揮できています。

 

もともと「遣らずの雨」というのはこんな曲なので、つまり聴いていて泣きそうになる歌詞とメロディを持つ歌なんで、歌手がそんな(泣くような)濃い表情をつけてしまうと、聴き手のほうはかえって逆に冷めてしまうんですよね。萎えちゃって泣けません。表現者は歌の世界をすっと伝え、聴き手はそのまますんなりと感情移入できて、この物悲しい内容がそのまま胸に沁みてくるようになるというようなことを、わさみんは今回最高度の次元で実現できているのではないでしょうか。

 

いやあ、こんな「遣らずの雨」みたいな世界を、ここまですばらしく表現できるなんて、わさみんこと岩佐美咲ちゃんの成長と充実ぶりはものすごいじゃないですか。「遣らずの雨」は、もともと今年一月末のソロ・コンサートで歌われてたいへんに評判がよかったものですが(だからスタジオで再録して収録したんだと思います)、こんなに淡々とこんな大人の情緒を、ナイーヴさすら漂わせながら、表出できるなんて。もう降参です。岩佐美咲、すごい歌手です。もともとすごかったけど、最近とんでもない歌手になってしまいました!

 

いままでわさみんは「20歳のめぐり逢い」「糸」「風の盆恋歌」といったような超絶品を世に送り出してきましたが、今回の「遣らずの雨」はそれらをも凌駕しています。疑いなく違いなく、わさみん史上 No.1歌唱になっていると思います。いやあ、すごい、すごすぎるぞ、わさみん!

 

(written 2019.8.12)

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