« ジョニの「ウッドストック」は、楽園へのレクイエム | トップページ | このブログの人気記事ランキング »

2019/08/07

多幸感あふれるジョニの『シャドウズ・アンド・ライト』

41tkn717mcl

https://open.spotify.com/album/0sk9dYm1TZbsxJ5hIEBuby?si=Usw-h4H0R9if83SFe7kKMA

 

そういうわけでまたじっくり聴いたジョニ・ミッチェルのライヴ盤『シャドウズ・アンド・ライト』(1980)。本当に好きだぁ〜。なにが好きといって、まず1曲目の「フランスではみんな表通りでキスをする」の、この多幸感あふれるサウンドですよねえ。いやあ、楽しいったらありゃしません。だいたいジャコ・パストーリアスのベース・サウンドって幸せに満ちているし、ここではジョニのギターもソロを弾くパット・マシーニーも、そのほかみ〜んなニコニコしていますよねえ。そんなサウンドです。

 

そう、楽しく幸せ、これがジョニのアルバム『シャドウズ・アンド・ライト』を貫く基調なんです。だから好きなんでしょうねえ。約40年前の出会いからいままでなんど聴いても、聴いたあとは気分いいですもん。でもってさわやかな聴後感が残りますよね。なっかなかここまでの音楽って、ありそうでないと思うんです。

 

だから、昨日も言いましたが、ジョニのアルバム『シャドウズ・アンド・ライト』はシックスティーズ的だなと思うことがあります。にぎやかに騒いでいる、楽しく跳ねまわっている、自由と平和と愛の祭典のような、つまりはウッドストック・フェスティヴァル1969がそうであったような、そんな世界をライヴ・ミュージックでジョニは1979年に実現したのかもしれません。

 

その意味では、一枚目では1曲目「イン・フランス・ゼイ・キス・オン・メイン・ストリート」、4「コヨーテ」、6「ザ・ドライ・クリーナー・フロム・デ・モイン」あたりがクライマックスということになるでしょうか。特に幕開けの(イントロダクションは飛ばし)1曲目が、も〜う、ここまで幸せに満ち満ちた音楽もないんじゃないかと思うほど楽しくて、ジョニもバンド・メンバーも全員が楽しそうで、実際楽しいし、いやあ、これ一発でアルバム全体の色調が決まっていますよね。

 

基本この路線でアルバム『シャドウズ・アンド・ライト』は続くんですが、あいだに入る、たとえば「イーディス・アンド・ザ・キングピン」も見事だし(このたたずむようなサウンドとリズム)、また「アミーリア」みたいな、ほぼジョニのひとり弾き語りみたいなしっとり系ナンバーも極上です。そのままセンティメンタリズムという自身の持ち味をフルに発揮したパット・マシーニーのソロをはさみ、やはりすばらしい「ヘジャイラ」(マイケル・ブレッカーのソプラノ・サックス・ソロもいい)で一枚目は終わります。

 

CD2になれば、この多幸感はさらに拡大し、いきなりのハード・グルーヴァー「ブラック・クロウ」でかっ飛ばし、ドン・アライアスのコンガ・ソロをはさんで、全員が打楽器を手にしてジョニが歌うアフロ・ブラジリアンな「ドリームランド」になだれ込みます。もうこのへんの展開でぼくなんかは降参ですね。な〜んて楽しいのでしょうか。こんなにも幸せな気分になれる音楽アルバムが、この世にほかにあるでしょうか。

 

しかもそのまま「フリー・マン・イン・パリス」が続き来て、こっちの絶頂感は持続したまま、さらにもっとあがります。いやあ、すごいなあジョニの音楽って。マイケル・ブレッカーもいい。その後、ドゥー・ワップ・グループのパースエイジョンズが出てきて、ロックンロールというかドゥー・ワップな「ワイ・ドゥー・フールズ・フォール・イン・ラヴ」をやりますが、もう楽しさ、幸せ爆発であります。このヴォーカル・コーラスのサウンドと、バンドのリズム、マイケル・ブレッカーのロックンロール・サックスのカッコよさ、いやあ、たまりませんね。

 

このドゥー・ワップ楽曲以後は、後戯みたいなもんです。

« ジョニの「ウッドストック」は、楽園へのレクイエム | トップページ | このブログの人気記事ランキング »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ジョニの「ウッドストック」は、楽園へのレクイエム | トップページ | このブログの人気記事ランキング »

フォト
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ