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2015/10/14

音楽雑誌は海外盤をもっと積極的に取上げてほしい

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海外盤紹介のページがあったりはするけど、各種音楽雑誌など、日本の音楽ジャーナリズムは、基本的には日本盤があるものを中心に、あるいはそれらしか取りあげないものが多いよねえ。しかし、これは現在の海外音楽リスナーの現状を無視しているというか、業界寄りで、あまり読者寄りの姿勢じゃないね。

 

 

僕が現在毎月買って読んでいる音楽雑誌は、『ミュージック・マガジン』『レコード・コレクターズ』『ラティーナ』の三誌だけ。以前はもっといろいろと読んでいたけど、五年くらい前からこの三誌だけになった。三誌とも海外盤(輸入盤)を取りあげて紹介し、レヴューするコーナーは一応ありはする。

 

 

まあ日本のジャーナリズムなんだからということなんだろうし、日本盤が出るものについてはサンプル盤が送られてきたりするらしいし(ということは海外盤紹介のコーナーは、全部評者の自前で買って聴いたCDってことかな?)、その他いろいろ事情のあることは推察できるんだけどねえ。

 

 

でもそういう事情は、全て業界寄りの姿勢であって、読者の方は向いていないよねえ。今やアマゾンなどのCD通販もあるから、日本中どこにいても、国内盤・海外盤の区別なく自由に買えるし、実際輸入盤の方が安いケースが殆どだから、CDをたくさん買う人は、輸入盤中心に買っている人が多いはず。

 

 

海外盤紹介のコーナーがあると言っても、それはあくまでマイナーな扱いだし、メインはやっぱり国内盤の方だよなあ。雑誌での扱いは、もう全然規模が違うもん。ところが、海外の音楽を聴く多くのリスナーは、輸入盤メインで買っていると思うし、そもそも国内盤なんか出ないアルバムも多いもんなあ。

 

 

その昔、輸入盤LPの方が国内盤より高かった時代があったらしい。先達から伝え聞く話で知っている程度だけど。でも僕が洋楽のレコードをどんどん買うようになった1979年頃には、既に輸入盤LPの方が安かった。松山のレコード屋でも、どんどん買えた。当時は日本盤LPもたくさん買ってたけど。

 

 

その後東京に出てきた頃からは、輸入盤で買えるものは全部輸入盤で買うようになっていった。そっちの方が断然安かったので、たくさん買うにはそうするしかなかったということもあるし、ジャケットの色味とかも日本盤とは違っていたとか、さっきも書いたように国内盤なんか出ないものもあったわけだし。

 

 

国内盤は日本語のライナーノーツが付いているというのは、最初の頃はわりと助けになっていたもんだったし、米国人ジャズマンの国内盤LPのライナーで随分勉強させてもらった(拍子抜けするほどアホみたいなのも多かったけど)。でもその後は、他に情報獲得の手段も増えたので、それは必要なくなった。

 

 

そもそも音楽雑誌などの音楽ジャーナリズムは、国内盤ライナーでは知り得ないようなそういう様々な情報や分析を載せて、(輸入盤でしか買わないような)リスナーの一助となるというのも、大きな役目の一つなんじゃないの?それがお茶を濁す程度の海外盤紹介だけで終っていて、それで本当にいいの?

 

 

僕なんかに言わせれば、輸入盤だけを取りあげて、紹介しレヴューして、解説・分析するような音楽雑誌があってもいいんじゃないかとすら思ったりするんだけどなあ。だいたい僕が普段中心に買っている種類の音楽では、国内盤なんて殆ど出ていないよ。そういうものを詳しく取りあげてもいいんじゃないの?

 

 

そういう情報が紙媒体ではあまりないから、いきおい情報収集はネット中心にならざるを得ない。ネット上にはかなり情報がある。僕が最近主に買っている音楽では、いろんな方々のブログ、エル・スールさんのサイト、TwitterやFacebookで発信されている様々な情報源などだね。

 

 

だけど、ネットなんか普及し始める前は、みんなどうしてたんだろうなあ?僕もネット以前に音楽に熱中するようになった世代だけど、昔はどうしてたのかというのは、もうあまり憶えていないんだよなあ。紙媒体による数少ない情報や、物知りの友人・知人や、レコードショップの店頭や、ジャズに関してはジャズ喫茶などだったんだろうなあ。

 

 

ネットが普及してからは、まあ国内盤中心の音楽雑誌などは頼りにできないとみんな思うから、その意味でも音楽雑誌の売上げが伸びないんじゃないのかなあ。いまやネットでは輸入盤/国内盤の区別なんかどこにもないよ。英語ができれば世界中に情報がある。輸入盤/国内盤の区別の意味が、業界の人間ではない僕にはもう分らない。

 

 

今年買った良作であるレー・クエンもゴチャグ・アスカロフもファーダ・フレディもムハンマド・アッサーフもアゼルバイジャン古典ムガーム二枚組も、国内盤なんかない。ドルサフ・ハムダーニやマニュ・テロンやニーナ・ベケールやE.T.メンサーなど、国内盤があるものも、全部ライスから出ている。

 

 

というわけなので、最初に書いた僕が読んでいる三つの音楽雑誌でも、僕が一番熱心に見ているのは、海外盤紹介のページだったりする。それがもっと拡充すればいいのになあ。まあ、今はTwitterやFacebookなどで、海外の音楽家本人やレーベルから直接情報が得られる時代だったりはするけどさ。

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コメント

たまたま目に入り拝見させていただきました。

おそらく聴いているジャンルは全く異なりますが、私も輸入盤しか買わず、この記事の内容には全く同感であり共感させられました。

日本未発売の沢山の素晴らしい作品が次から次に出ているのにも拘わらず、全く紹介されない現状に苛立ちを感じております。良い音楽を紹介することこそ雑誌の使命だと思いますし、素晴らしい作品であれば、国内盤、輸入盤、関係無く紹介すべきだと思います。
また、日本のレコード会社も良い作品をスルーし(良作を知らないだけかも??)、駄作のリリースや名前だけで判断したリリースなども多く無能。

通りすがりさん

全くおっしゃる通りで、今や日本語の音楽ジャーナリズムなんか頼りになりませんよねえ。ある時期以後の大手外資系レコードショップと、その後のインターネットの爆発的普及によるネット通販の普及で、もう国内盤と輸入盤を区別する意味は、全くなくなりました。

今はもう、僕たちは日本語の音楽雑誌などによらず、自力で海外盤を買っていくしかありません。現実一部ネット上の情報を除けば、殆ど紹介されていないんですから。

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