自動コード解析アプリ Chord Tracker
そのカタログの、とあるヤマハ製電子キーボードのページに「Chord Tracker」のアイコンが載っていたのだ。iPhoneや iPadにある音楽のコードをそのまま自動分析して表示してくれるとのこと。えっ、これはひょっとして自分の聴いている曲のコードがどうなっているか、どういうコードを使っていてどう進行するのかなどなど、自動解析して表示してくれるアプリなのか?!だったらチョ〜ほしいぞ!と思ったわけなのだ。
心配だったのは、カタログに六個か七個か載っている電子キーボードのうち、Chord Tracker のマークは一個のキーボードのページにしか記載がなかったこと。この鍵盤が必須なアプリなんだろうか?ぼくはこのキーボードほしくないんだけど、っていうかそもそもちっとも弾けないし、どれも買う予定はないけれど Chord Tracker だけほしいなあと思って、最後のページに記載があったヤマハのお問い合わせ窓口に電話してみたのだ。
回答はこうだった:Chord Tracker はアプリ単独でフル作動するもので、自社の電子鍵盤と連動させたいばあいには、そのおっしゃるひとつの種類のキーボードでしかできませんが、そんなことは関係なく Chord Tracker を App Store からダウンロードしていただければ iPhone や iPad 内にある曲のコードを解析してお持ちのディヴァイスで表示しますよ 〜 とのこと。
これには快哉を叫んだね。いままでこんなことはできなかった56年の人生だった。音楽を聴きながら、この曲のここの部分のコードを知りたいという気持ちに駆られることはよくある。どなたもそうだろう。だけど、ぼくには自分の耳でそれを分析する能力がなく、聴いただけではもちろんわからず、ただ部屋にある手持ちのギターで音楽にあわせちょろっと音を拾ってみて、それで、あぁこんなコードかな?とさぐっていただけなのだ。
あるいは(タブ譜本含む)楽譜が売られているものにはコードが掲載されているのでそれを見たり、またネット情報が充実するようになって以後は、曲のトーナリティやコード進行のことも、この曲のここはどうなっているんだみたいなことが載っているサイト、ページもあったりする。また CD 附属の解説文にも書いてあったりが、ときおり。 そんなこんなを手がかかりにしていた。
それでも、コードを知りたい曲や部分のすべてがそれで判明するわけじゃない。しか〜し!ヤマハの Chord Tracker を使えば、iPhone(か iPad)のストレージ内にある曲なら、なんでもぜんぶ!、コードがわかっちゃうのだ!そう思うが早いか、ぼくは App Store でポチっていた。無料ですからね。Chord Tracker が、ぼくの iPhone と iPad で使えるようになって、ちょっと思いついた曲でちょろちょろっとやってみた参考画像が以下の四つ。
いやあ、こんな楽しいことがあるだろうか。残念ながらというべきか当然か、Chord Tracker は Spotify などストリーミング・サーヴィスで聴けるのでローカル・ストレージには入れていないという音楽のコードは分析しない。分析してほしいと思ったら曲はいったんインポートしなくちゃならんのだけど、それもイージーだ。コードがわかってメモしておけば、削除してもいい。
楽器を弾く、歌うなどの下敷きにしたいということではない、というかそれらどっちもいまのぼくにはムリだ。ただ曲の和音構成がどうなっているのか、知りたいだけなんだ。それだけで聴く際の楽しみが増すからね。聴いてなにか書くときも格段に楽になっていくはずだ。でも、現実にぼくのブログ文章がおもしろくなるかはわからないんだけどね。まあそれでも、ぼく個人は Chord Tracker ですでにかなり楽しんでいるので、それでいいじゃないの〜。
ちなみにだけど、どうでもいい話、ヤマハの電話サポート窓口のかたとお電話でお話していくなかで、やっぱりほしくなっちゃったので、弾けもしないけど買っちゃいましたデジタル・ピアノ。楽器店でもらったカタログには記載がなかった P-125 という88鍵モデル。ギターやウクレレも買い増した。インテリアとして飾ってあるだけでとてもいい。眺めてニンマリ。弾くにしたって、まず楽器がないとできるようにはなんないんだからなあヾ(๑╹◡╹)ノ。
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