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2019/02/07

メロディじたいにリズム感覚を内包するアイルランドのリールが好き!〜 ジェリー・オコナー

アイルランドのフィドル弾き、ジェリー・オコナーの2018年新作『ラスト・ナイツ・ジョイ』。こういった伝統的なアイリッシュ・フィドルが好きなんだとは以前から書いているし、一度はそればっかりを中村とうようさんがコンパイルした MCA ジェムズ盤の話もした。
この記事の出だしでも書いてある「アイリッシュ・フィドルを聴く快感。僕にとってのそれは、一言にすれば、猛烈なスウィング感、いや、ドライヴ感だ」ってこと。これはジェリー・オコナーの『ラスト・ナイツ・ジョイ』を聴いても抱く同感なのだ。そしてジャズ・ファンのぼくにとって、アイリッシュ・フィドルのスウィング感とは4/4拍子のリールのそれに魅力があるということになる。

ジェリー・オコナーの『ラスト・ナイツ・ジョイ』にあるリール・メドレーは1、3、8、11曲目の四つ。あ、いや、でもジグとかエアとかも魅力的だよなあ。まあ今日のところはリールに話を限定しておこうっと。それから7曲目はポルカだけど、このズンズンとフラットに進む4/4拍子系のスウィング感はリールのそれと共通するものだ。これら五つ、どれをいつどんどん続けて聴いても気持ちいい。大好き。

ジェリー・オコナーに限った話じゃないがアイリッシュ・フィドルの世界では、伴奏楽器があっても必要最小限で、しかも小さく控えめで地味だし、ばあいによっては独奏のこともあって、つまりあの4ビート・スウィングを生み出しているのはフィドラーひとりの演奏によってなのだ。それ一台で奏でるサウンド、たったそれだけがこの猛烈なドライヴ感を表現しているとは、上でリンクした過去記事でも書いたこと。

細かな音をズンズンと積み重ねるように、しかし歯切れよく演奏して、フレイジングじたいでスウィンギーさを出しているとわかる。右手に持った弓が弦に当たるそのタイミングや強弱、アタックなど、フィドル一台だけ聴けば、思わず踊り出しそうとなるほどのフィーリングがあると、ジェリー・オコナーのこの一枚でも聴いていただければみなさんご納得のはず。

実際、リールでもジグでも、アイルランドのこういった伝統音楽はダンス・ミュージックなのだ。現実にどんな踊りをしているのか知らないぼくだって、部屋のなかで思わずからだが動き、足踏みし肘や腕や手も動かしているんだもんね。ぼくのふだんの交通手段は50cc の原付バイクだから、そんなときにうっかり聴かないようにしないと命があぶない。

ジェリー・オコナーのアルバム『ラスト・ナイツ・ジョイ』ラストのリール・メドレー「オコナー4」。ここではフィドルが二台聴こえるので、クレジットされているドーナル・オコナー(息子さん)との合奏なんだろう。曲の一分過ぎあたりからそのユニゾン・デュオになり、またしばらくしてそこに同姓同名だが別人のジェリー・オコナーのバンジョーが参加、それが抜けてふたたびフィドル二台での合奏になり、そこにアコーディオンもユニゾンで参加して三台のユニゾン合奏になっているが、そのへんからのスリルと快感は、筆舌に尽くしがたい極上さだね。気持ちエエ〜!

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