可能なら権利を買ってでも上げたいんだけど
どんどん自作ムーヴィを YouTube に上げているけれども、といってもオリジナルではなく流通音楽 CD 商品から勝手にアップロードしているだけで、それが現在いくつあるのかな、500個近くあるのか?、ともあれ権利の切れた古い録音以外はすべて著作権侵害を起こしていることになる。
だからダメっちゃあダメなんだけど、どうしてもこの音楽をみなさんに紹介したい、聴いてもらいたいという一心でやっているボランティア行為であって、手間がちょっとだけかかり、お金は一円もかからないけれど、もちろんぼくの懐になにがしかが入ってくるなんてことはありえない。NPO みたいなもんなんだから、もっとゆるく長い目で見てもらってもいいんじゃないかと思うこともある。
ブログを開始して以後は、論を進める上で音を聴いて検証してもらいたいという目的でも、ネットにまだ存在しない音源を自作ムーヴィにして YouTube に上げるようになった。Spotify を本格活用するようになって以後それで見つかる音楽はそれで、それになければ(無関係の第三者の手になる無断のものでも)YouTube アップローズを探し、それもなければ自分で上げる。
こういうのはですね、まあ法を犯しているという意味では絶対ダメな行為ではありますけれどもね、音楽が好きで好きでたまらない人間の、社会への一種の奉仕、恩返しでもあると思う。しかし、違法は違法、取り締まられることもある。いままで四回、問答無用で YouTube 運営側にムーヴィを強制削除された。一回削除されるたびに警告のメールが来て、著作権法のお勉強問答をやらされ、さらにアカウント停止の猶予回数が一個減る。
事前告知なしで運営側に無言強制削除される YouTube アップロードは、見ているとどうも再生回数の多いものが標的になる傾向があるように思うのだが、たぶん間違いないね。音楽家の有名/無名、ネット音源管理に厳しい/厳しくない、も関係ないようだ。マイルズ・デイヴィスなんか、いくら上げてもいっこうに注意すらされないもんね。野放し状態。
はじめてその手の強制処分を受けたのはプリンスの音楽だけど、彼は超人気有名人でネット音源管理にも異常に厳しかったので知られているけれど、それでも四個上げたうち、最も再生回数の多いほうから二つだけが強制削除された。察するに動画の再生回数が増え人気が上昇すると、たぶん話題になりやすく、結果、権利者(クレームするのは発売元のレーベルである模様)の目にとまりやすく、それで、アッ!これはアカンやないか、削除申請を出そう!となっているように推測する。たぶん、間違いないね、うん。
2018年に発売されたグラント・グリーンのファンク・ライヴからのファンキー・メドレーも、むろん無断で上げているわけだから文句は言えないが、発売元からのクレームで強制削除された。だからライフがまた一個減ったわけ。その際、残りライフがたったの一つとなってしまい、もう一度同じことがあれば君の YouTube アカウントは停止されるぞとの警告メールが来たので、もう今後はなにも上げないようにしたい。
いちばん言いたいことは、いまの時代、音楽のリリース商品はフィジカルだけでなくネットでも聴けるように、というかむしろどっちかというとネット優先で聴けるように、してもらいたいということだ。前々から言っていることだけど、それが音楽リスナーの便に利することなのだ。CD しかないとかだと、ネットで紹介できないでしょ。それを買ってほしいと言って乞い願うしかないわけで、ばあいによっては相手によっては、むずかしい提案だったりするんですよ〜。あるいはネットに文章でも公開するばあい、音源を例証として引用できないじゃん、ネットで聴けないとさ。
その点、プリンスの音楽は、昨2018年、(ほぼ)ぜんぶネットでオフィシャルに聴けるようになったので、もはや悩みはなくなった。こんなにもステキだぞと紹介したいばかりにその一心で YouTube アップロード・ファイルを作り、上げて、結果、強制削除され警告されてライフが計二個減ったけれども、いまはもうだいじょうぶ。あんなプリンスだったけど、亡くなって、遺族やレコード会社のみなさんが考えてくださったということだね。ことばもないほど感謝している。
そういったことを、グラント・グリーンのかのライヴ盤にしろなんにしろ、発売元は考えて実行してほしいんだ。アッ!無断アップロード見っけ!報告し削除申請を出そうっと!ってなことは、まあ当然でしょうがそればかりじゃなく、みんなが簡単にネットで聴けるようにしてくれなくっちゃダメなんだよ。CD っていつかは廃盤や製造・販売中止になるでしょ。その後はどうすんのさ。
« むかしこんなひとがいた | トップページ | 無人駅で背筋も凍る by 岩佐美咲 at 大阪岸和田 2019.3.30 »
「その他の音楽」カテゴリの記事
- 入眠にもいい納涼 〜 ケオラ・ビーマーのスラック・キー・ギター(2022.07.24)
- おだやかあっさり薄味の 〜 オマーラ・ポルトゥオンド(2022.07.12)
- 不思議とクセになる官能 〜 ラスミー(2022.06.27)
- カァ〜ッコいい!〜 ヨアン・ル・フェラン(2022.06.23)
- ンゴニ・アンサンブルがカッコよすぎ 〜 バセク・クヤテ(2022.06.05)
« むかしこんなひとがいた | トップページ | 無人駅で背筋も凍る by 岩佐美咲 at 大阪岸和田 2019.3.30 »
コメント