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2019/03/22

UK ブルーズ・ロック 9

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ブルーズはアメリカ産のものなのに、ブルーズ・ロックとなると、むろんアメリカ人もやっているけれど、断然ブリティッシュ勢、それも1960年代発信のものがおもしろいし、すぐれているように見えるし、熱心でもあって、成果を残しているよね。ポール・バタフィールド、オールマン・ブラザーズなどアメリカにもいるが、イギリスだと、たとえばローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、ヴァン・モリスン、などなど、嗚呼、瞬時にどんどん名前があがるじゃないか。いくらでもいる。やっぱりね、そうだよ。

 

 

そんなわけで、今日は個人的にお気に入りの UK ブルーズ・ロックのアルバム九枚を並べておくことにする。ベストテンじゃなく九枚なのは、ひとえに上掲画像のようにタイルしたかったから。それだけ。以下、2019年3月時点での個人的好み順に一位から並べておいた。上掲正方形画像も同じ順で左上から貼ってある。

 

 

1. Fleetwood Mac / Fleetwood Mac (1968)
2. The Rolling Stones / Exile On Main Street (1972)
3. Led Zeppelin / Led Zeppelin (1969)
4. Jeff Beck / Truth (1968)
5. Free / Free (1969)
6. Cream / Wheels of Fire (1968)
7. John Mayall & The Bluesbreakers With Eric Clapton (1966)
8. Them / The Angry Young Them (1965)
9. The Animals / The Animals (1964)

 

 

フリートウッド・マックは、例のアルバム以後大人気になったけれど、ブルーズ・ロック観点からはもちろんピーター・グリーン時代だ。同様にゼムもやっぱりヴァン・モリスン時代がいいってことになるよね。アニマルズも似たような傾向があると思うので、これら三者、そういった時期のそういったアルバムでいちばん好きなものを選んでおいた。

 

 

エリック・クラプトン関連が二作となったのはあれだけど、でも当然という気もする。1960年代の英国で、ブルーズ・ベースの(ロックのような)音楽をやっていたなかで、いちばん輝いていたのはやはりクラプトンに違いないから。クリームにかんしてはもっと違うアルバムがよかったような気がしないでもないが、『ウィールズ・オヴ・ファイア』がぼくは好き。それだけ。ジョン・メイオール関連はもちろんこれだ。ひょっとしてブルーズをやるクラプトンの生涯ナンバー・ワン?

 

 

レッド・ツェッペリンとジェフ・ベック・グループのブルーズ・ロックはファーストと『トゥルース』で決まりだと、たぶんみなさんも思うんじゃないかな。フリーについてのぼくの選出はイマイチかも。でもこれも(ジャケット含め)好みの問題だから、しょ〜がないよ。

 

 

ローリング・ストーンズのブルーズ・ロックというと1960年代ものをみなさんあげるんじゃないかと思う。異論はないんだけど、個人的見解としては、1972年の『エクサイル・オン・メイン・ストリート』こそ、最高に消化・昇華されたブルーズ・ロック、でもない、もはやこれはブルーズそのものの味わいだと言いたくなるほど。それほどぼくは好きだし高く評価している。UK ロック勢が生み出したさまざまな作品のなかで、いや、別のいろんな意味でも、ロック界最高傑作じゃないかな。

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