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2019/03/25

これまた2010年代のアマジーグ・フォロワーだ 〜 フリークレイン

Nomadfreeklane

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはフリークレインっていうほうがバンド名で、『ノマド』は作品名か。な〜んも知りませんがゆえ、いまようやく把握いたしましたこの2017年のアルジェリア盤 CD。しか〜し、中身の音楽はそんなに知らないものじゃないぞ。端的に言えば、これまた21世紀に蘇りし1998年のグナーワ・ディフュジオンというか現代版アマジーグ・カテブにほかならない。人気だなあ、アマジーグ。

 

 

昨年もこのブログで書いた、なんだっけなアルジェリア出身のバンドが、もろグナーワ・ディフュジオンだったけれど、っていうかこのバンドはアマジーグのワン・マン体制なのでアマジーグの影響ということか、どうもこの2010年代に入ってそれが若い世代のアルジェリアのバンドに顕著に出てきているような気がする。シーンを把握するのが苦手な性格なのでわかりませんが、なにかこう、現代版アマジーグとでもいうような傾向が見えるような見えないような…。

 

 

2010年代のアマジーグがいまのアルジェリアのバンドに見えるというのは、このフリークレインの『ノマド』にしてもそうなんだけど、ライ(はアマジーグにはないのだが)と、それからシャアビを根底に置きながら、音楽の方法論としてはレゲエやロックやラガマフィンなどをまとうという、そういったサウンド・メイクのありように最も顕著にあることなのだ。アマジーグ・フォロワーのぜんぶのバンドがこの方向性を取っている。

 

 

フリークレインのばあいは、それプラス、リード・ヴォーカリストの歌いかたにもアマジーグ唱法の直接の痕跡がはっきりと聴ける。声の出しかた、張りかた、ワン・フレーズの終わりで「アァ〜〜」と声をサステインさせるときのその声のトーンなんかもそっくりじゃないかな。ちょっと揺らぎながら哀しみを込めて、しかし強く訴えかけるように濃いヴォイスで伸ばすところ。同じだ。

 

 

『ノマド』にはレゲエもはっきりと(直接的、間接的に)聴けるし、またそれ以外の曲の多くはビートがロックのそれだなと聴こえたり、しかしグナーワ・ディフジオンと違ってストレートなシャアビなんかは聴けない。徹底的にポップ・ビートの衣をまとわせているのが今様なのかな。エレキ・ギターの単音弾きはここでもやっぱりカルロス・サンタナっぽい。って、サンタナの影響拡散力もこれまたすごいものがあるなあ。

 

 

だいたいフリークレインの『ノマド』には「Amazighia」なんて曲題のものがあるくらいで、その1曲目なんか聴いたら、な〜んだグナーワ・ディフュジオンのコピー・バンドじゃん、って感じちゃうくらいクリソツなんだけど、2曲目以後ラストまではそれなりのこのバンドらしい個性もうかがえて、微笑むところ。なかなか完成度も高いし、楽しめる一枚です。

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