ここ三年の頻聴 9
https://open.spotify.com/user/21qp3vk3o45zy3ulmo4rgpd3a/playlist/0m1SVewpwLg7oPKUXRii8x?si=_F3Wz5FNRbe_5P4E-DPWfA
というものを今後定期的に書いていきたい。年間ベストテンは書くものの、三年スパンくらいで愛聴、頻聴しているものこそ、自分にとって大切な音楽のはずだ。その後、五年、十年と伸ばして考え書いていけば、音楽人生記録ができあがる。でもいまはそこまで考えていない。当面(今2019年を除く)ここ三年ほどよく聴く九つを記しておこう。
以下、その九つのリスト。よく聴く順に一位から並べただけの単純さ。しかし、ちょっと例外がある。それは岩佐美咲。いちばん頻繁に聴くのが美咲なんだけど、今日は外した。実力を反映したこれっていうアルバムがないからだ。CD にかんしては演歌歌手の御多分に洩れずシングル盤こそが活動のメインだから、泣く泣くあきらめるしかない。ふだん聴いている美咲は、シングル盤音源を集め自分でつくったプレイリストなのだ。
1) Nina Wirtti / Joana de Tal
2) Iona Fyfe / Away From My Window
3) Irineu de Almeida e o Officleide 100 Anos Depois
4) Paulo Flores / O País Que Nasceu Meu Pai
5) 原田知世 / 恋愛小説 2 ~ 若葉のころ
6) Van Morrison / Roll With The Punches
7) Ella Fitzgerald, Louis Armstrong / Cheek To Cheek: The Complete Duet Recordings
8) Hiba Tawaji 30
9) Prince 30
ニーナ・ヴィルチの『ジョアナ・ジ・タル』は2012年作だけど、出会ったのは2018年だったから。30分ないというアルバムの短さも頻聴するのにもってこい。二位のアイオナ・ファイフとともに、ヒマさえあれば、ちょっとしたスキマ時間でも見つけては、自宅でも出先でもどこででも、本当によく聴いている。
イリニウ・ジ・アルメイダ曲集は、このベストナインで唯一のインストルメンタル音楽。ここ三年といわず20年、30年単位で考えてもなかなか出現しない大傑作じゃないかと思う。それなのにとっつきにくさがなくファミリアーでフレンドリー。ずっと流しっぱなしにしたい音楽の筆頭だね。
パウロ・フローレスにはセンバ(アンゴラ)を教えてもらった。いつ聴いてもどんなに聴いても、楽しいしうれしく、同時に哀しく切ない。ところでセンバはポルトガル系クレオール・ダンス・ミュージックだけど、世界のいろんなダンス・ミュージックって相通ずるものがあると思いませんか。コンガ、サンバ、タンボレーラ、ファンク、ダブケ、バトゥーケなどなど。
知世ちゃんのことが好きなのはいまさら説明不要だと思うけど、このアルバムではさらに往年の懐かしい歌謡曲ばかりカヴァーしているのが頻聴盤になる大きな理由だ。伊藤ゴローさんのアレンジ、プロデュースも実にいい。サウンド・メイクに知世ちゃんの声がよくはまっているというか、活かすべくゴローさんが練っている。
ヴァンのこのアルバムには人生肯定感というか、苦しいことやつらいことを踏まえた上でしっかり前を向いて歩いていこうという、そんなゴスペル的なフィーリングがあるのがいいね。なんども聴いて、はげまされている。そのほかの個人的な意味でも、絶対に忘れられない一枚となっている。
エラ&ルイのボックスを聴くと幸せだからというのは説明不要だけど、ヒバ・タワジ(リリース当時30歳)の30曲とかも大好きだ。濃厚なアラブ歌謡節が多いなか、軽めのジャズ〜ポップス〜ボサ・ノーヴァみたいなものだってあるし、二枚組トータルで完成度が高い、良質なポップ・アルバムとして、軽い気分でよく聴く。
9位の『プリンス 30』だけが今日の例外で、音楽家やレーベルが発売した作品じゃない。ぼくがつくった私的プレイリストだ。公開してあるのでどなたでも聴けるこのプレイリストこそ、実はぼくの頻聴真の一位なのだ。間違いない。自画自賛だけど、よくできていると思う。昨2018年にこれをつくって以来、これを聴かない日はないとすら言いたい。
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じゃ一位のニーナヴィルチのCDでも買って聴いて見ようかなと思ってアマゾン開いたら46000円って。これこのCDの相場なんですか。
投稿: ルコナン | 2019/05/25 23:52
その値段は異常に高騰した中古価格です。ぼくが買ったときは2000円くらいでした。アマゾンじゃないところでもさがしてみてください。
投稿: 戸嶋 久 | 2019/05/25 23:54