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2019/07/28

インドネシア産スワンプ・ロック 〜 サンディ・ソンドロ

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https://open.spotify.com/album/31F02ahSHVa7Fk6mODePOb?si=XpeuzszsSfS1WatYZktqCw

 

インドネシアのサンディ・ソンドロ。名前のあるひとらしいですけど、知りませんでした。エル・スールのホーム・ページにこのアルバムが載るまでは。その2018年作『ビューティフル・ソウル』が出会いだったんです。ジャケット写真だけ見て、なにかこう、感じるものがあったんですよね。それで、買う前に Spotify で試聴してみて大正解。これはまったくぼく好みのアメリカ南部ふうのスワンプ・ロックなんですよね。だから当然ブラック・ミュージック・テイストがあります。

 

インドネシア音楽っぽいローカル・カラーはどこにもないこの『ビューティフル・ソウル』。収録の10曲11トラックすべてサンディ・ソンドロの自作か共作で、だからこういった持ち味の音楽家なんでしょうね。エル・スール原田さんの紹介文によれば欧米で長らく活動していたとのことなので、なかでも特にアメリカ音楽かな、ロックとかソウル、そしてなによりかつてのブラック・コンテンポラリーを彷彿させるソングライティングをするひとですね。サンディのことをなにも知りませんが、たぶんそんな世代なのではないでしょうか。

 

こういった音楽を聴くのであれば、インドネシアのサンディ・ソンドロじゃなくてもアメリカにいくらでもあるじゃないかって言われたらたしかにそのとおり。サンディならではの味はいったいどこにあるのでしょう?サウンド・メイクもヴォーカルも、完全にアメリカン・ポップスのそれですしね。歌っている歌詞が、たしかにインドネシア現地のことばなのかもしれないですけど(そこがインドネシア色?)、ぼくは聴いてもわかりませんし、また、英語で歌う曲も多いです。

 

まあでも音楽って出会いだと思うんですよね。サンディ・ソンドロの『ビューティフル・ソウル』を聴いていて心地いいというのは間違いないですし、ここまでサッパリといさぎよい、他国人によるアメリカン・ロック/ソウルもなかなかないかも。あ、いや、いっぱいあるのか。それほど1970〜1980年代ふうなああいったアメリカンな曲づくりとサウンド・メイク、歌いかたは全世界に普及しているのかもしれません。

 

サンディ・ソンドロの『ビューティフル・ソウル』にはちょっとレトロな味もあって、スワンプ・ロックと書きましたが、たしかに1960年代末〜70年代前半ごろのあのフィーリングを感じるものです。ロックのなかに、カントリー、ブルーズ、ゴスペル、ソウルなど、ルーツ志向な音楽がないまぜとなって渾然一体化した、まろやかでコクのあるあの味わいが、間違いなくサンディの『ビューティフル・ソウル』にはあります。だいたいこのジャケットがスワンピーじゃないですか。

 

そんなところも美点ですし、全体的にどこのだれでも楽しめるユニヴァーサルなポップ・ミュージックに仕上がっているところもいいです。これを聴くならアメリカ人を聴けばいい、みたいな言いかたをちょっとしましたが、ぼくは決してサンディ・ソンドロの『ビューティフル・ソウル』をありふれた作品だというつもりはないです。かなりの良作だと思いますねえ。

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