ライヴ 9
個人的に大好きで愛聴しているライヴ・アルバム九選を並べてみました。選出基準はたんに好きだからというだけのことで、そのライヴ盤の、あるいは中身のライヴ・パフォーマンスの、意味とか意義とか重要性みたいなものは考慮していません。結果的にそういったものが入り込んだばあいもあるかもですけど。
以下、その九選。並び順にポリシーはなく、なんとなく思いついたまま。ライヴ音楽は、いつどこで行われたものかというのが大切になってきますから、書ける範囲で括弧内に記しておきました。
1) Benny Goodman / Live At Carnegie Hall 1938 (1938.1.16, NYC)
2) Caetano Veloso / Fina Estampa Ao Vivo (1995.9, Rio de Janeiro)
3) James Brown / Live At the Apollo, Volume II (1967.6.24-25, NYC)
4) Fania All Stars / Live At The Cheetah (1971.8.26, NYC)
5) The Rolling Stones / Love You Live (1975-77)
6) B. B. King / Live at The Regal (1964.11.21, Chicago)
7) Sly and the Family Stone / The Woodstock Experience (1969.8.17)
8) Zaire 74: The African Artists (1974.9.22-24, Kinshasa)
9) Duke Ellington / At Fargo 1940 (1940.11.7, North Dakota)
結果的に第二次世界大戦前のスウィング・ジャズ・オーケストラがふたつになったのはあれですけど、でもどっちも本当に好きなんですよ。エリントン楽団のファーゴでのライヴは評価も人気も高いものですね。ベニー・グッドマン楽団のカーネギー・ホール・コンサートのことは忘れられつつあるように思いますので、語り継いでいかねばなりません。クラシック音楽の殿堂だったカーネギー・ホールではじめてライヴ公演をやった大衆音楽の記録なんですから、超重要です。
カエターノの『粋な男ライヴ』は汎中南米音楽的な意匠もあっておもしろいところ。でもそんなこと考えなくたって純粋に楽しいです。ところでこのライヴ盤は CD と DVD で曲目が微妙に異なっていますね。このコンサートはフル収録されたはずですから、いつかフル・ヴァージョンが日の目を見ることを願っている次第であります。
JB と BB とストーンズのライヴに多言は無用でしょう。いやあ、好きですねえ。ファニア・オール・スターズのチーター・ライヴも名盤中の名盤だからなにも言わなくていいはずです。1970年代ニュー・ヨーク・ラテンの沸点の高さがよくわかる熱狂ぶりですね。
熱狂といえばスライのウッドストックとかキンシャサの奇跡前夜とかの狂熱ぶりもすごいものがあります。ある種類の音楽の熱がどんどん高まっていって、まさに爆発せんとする瞬間の、そのピークのマグマの噴出を記録したものだと言っていいはずです。『ザイール 74』のほうでは、特にエレキ・ギターのコクのあるまろやかな味わいも特筆すべきものですね。も〜う、大好き!
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