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2019/10/13

ヒル・カントリーのブルーズ・ロック 〜 ノース・ミシシッピ・オールスターズ

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https://open.spotify.com/album/5jEiXH4G09AiHqBkEm2ZMM?si=Bjyf_APXTX-ObzQHRAdMog

 

萩原健太さんに教えていただきました。
https://kenta45rpm.com/2019/10/08/up-and-rolling-north-mississippi-allstars/

 

ジム・ディキンスンの息子、ルーサー・ディキンスン率いるノース・ミシシッピ・オールスターズ。若い世代ながら、往年のアメリカン・ブルーズ・ロック、サザン・ロックがお好きなみなさんにはうれしい存在じゃないでしょうか。今年の新作『アップ・アンド・ローリング』(2019.10.4)も、このジャケットの雰囲気だけで中身の音楽がどんなものかじゅうぶん物語っていますよね。

 

ノース・ミシシッピ・オールスターズの面々は以下。アルバム『アップ・アンド・ローリング』では、これにくわえゲスト参加のある曲がけっこうあります。

 

ルーサー・ディキンスン(ギター&ヴォーカル)
コディ・ディキンスン(ドラムス、キーボード、ちょっとだけヴォーカル&ベース)
カール・ダフリーン(ベース)
シャリース・ノーマン(バック・ヴォーカル)
シャーデー・トーマス(ファイフ&ヴォーカル)

 

アルバムではオープニングの1曲目「コール・ザット・ゴーン」からノース・ミシシッピのヒル・カントリー・ブルーズを土台にしたハード・ロックが炸裂していますよね。もう完璧にぼく好み。ファイフ(笛)が入っているのがいかにもヒル・カントリーっぽいですよね。ヴォーカルはそれを吹いているシャーデーとルーサーとのコール&レスポンスみたいな感じで進んでいます。ルーサーはまたファズの効いたエレキ・ギターを弾きまくってもいて、それも大好き。

 

3曲目、ステイプル・シンガーズの「ワット・ユー・ゴナ・ドゥー」ではなんとご本人メイヴィス・ステイプルズがゲスト参加で歌っていますが、それを通り過ぎて5曲目で、あれれっ?これも知っている曲だけどなんだっけ?と思って曲目欄を見たら、R. L. バーンサイドの「ピーチズ」じゃありませんか。そうだ、あの曲だ、『トゥー・バッド・ジム』でやっていたやつですね。R. L. はヒル・カントリー・ブルーズ(・ロック)の大先輩。

 

ノース・ミシシッピ・オールスターズ・ヴァージョンの「ピーチズ」は、比較的 R. L. のオリジナルに忠実に沿った内容で、それをそのままロック化したような感じですね。ところでここでもギターを弾くルーサーは、楽器のほうはいいんですけど、声のほうはちょっと弱いですよね。そんなわけでやはり女性ヴォーカルとのデュオ形式にしています。自分でもわかっているんでしょうね。

 

続く6曲目がなんと有名曲「ミーン・オールド・ワールド」。ここではドゥエイン・ベッツ(ギター)のゲスト参加が耳を惹くところ。そう、かのオールマン・ブラザーズ・バンドのディッキー・ベッツの息子ですね。この曲後半ではパッとリズム・パターンが変化して、長めのギター・ソロ・ジャム・パートになっていて、ドゥエインが弾きまくります。そこもいいですね。

 

やはりヒル・カントリー・ブルーズの大先輩ジュニア・キンブロウの曲をやったり(8「ロンサム・イン・マイ・ホーム」)、また上述の R. L. バーンサイドの孫セドリック・バーンサイドを二曲で迎えて歌わせていたりなど、そこかしこに北ミシシッピはヒル・カントリーの音楽伝統に敬意を払いながら進みつつ、それを自己流のブルーズ・ロックに転化しているルーサーは、やはりぼくらには頼もしいかぎりです。

 

アルバム・ラストの音質の劣るワン・トラックは、ルーサーとオサ・ターナー(シャーデーの祖父)との共演音源で、たぶんこれは私家録音みたいなものなんでしょう。その前の11曲目はやはりセドリックに歌わせるゴスペル・スタンダードの「テイク・マイ・ハンド、プレシャス・ロード」で、ルーサーはペダル・スティール・ギターをぎゅんぎゅん弾いています。そのせいでちょっぴりセイクリッド・スティールのワン・ナンバーみたいに聴こえるのもおもしろいところ。

 

(written 2019.10.11)

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