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2019/10/17

ロバート・ランドルフの高揚感が戻ってきた 〜『ブライター・デイズ』

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https://open.spotify.com/album/0O2cq6Qpljvqt4zBas4On2?si=fNSgavWlQLqvorIKx0PFgA

 

実はファミリー・バンドで活動するようになってからのロバート・ランドルフにはイマイチ乗り気でなかったんですね。ペダル・スティール・ギターをぐいぐいとジミ・ヘンドリクスばりに弾きまくるのが大好きだったんですから、歌もやり、ギター・プレイは全体の一部として構成のなかに入れてしまうというのになんだかなじめなくて。でもアルバムが出れば買ってきたし、決してやっている音楽のレベルが下がったとかいうことじゃなかった。セイクリッド・スティールを集中的に聴きたかっただけ。

 

で、ロバート・ランドルフ&ザ・ファミリー・バンドの今年の新作アルバム『ブライター・デイズ』(2019.8.23)。このアルバム題や収録曲の一部の曲題から、ちょっぴりのルーツ回帰というか宗教的、ゴスペル的な含みもあるのかなと想像して聴いてみましたら、たしかにそんな雰囲気がありますね。この独特の高揚感、ペダル・スティールを弾きまくってぐいぐいともりあがるこれこそ、セイクリッド・スティールの世界ですよ。

 

1曲目の「バプタイズ・ミー」からエネルギー全開でぶっ飛ばすロバート。このアルバムでもやはり歌っていますけど、いままでに比べてややギター演奏に比重が置かれているかなと感じられるのも個人的には大歓迎。ヴォーカルのあいまあいまに入るオブリガート・フレーズも今作ではめっちゃキレているし、ソロに入ればかつての興奮を取り戻したような豪快な弾きっぷりで、すばらしい。

 

2曲目「ドント・ファイト・イット」はファンクとロックの中間みたいな感じでスライ&ザ・ファミリー・ストーンみたいですけど、異様な熱を帯びるのはテンポが止まっての中間部の掛け合いパートです。ヴォーカルとギターのコール&レスポンスがとても熱いですよねえ。沸騰しています。そのパートが終わったらリズムが前半部とはガラリと変化して、ロックンロール・ビートみたいになっていますよね。そうかと思うともとに戻って曲が終わります。

 

これらの曲でも典型的に表現されている(ペダル・スティール・ギター弾きまくりを中心とする)音楽の高揚感、それはまさにゴスペル・ミュージックが持っているものですけどそれをポップ・フィールドに応用転化して表現する異様な盛り上がり、こういったことが今回のアルバム『ブライター・デイズ』を貫く基調なんですね。

 

4曲目の「ハヴ・マーシー」しかり、激アツな5曲目「カット・エム・ルーズ」も同様、ファンクな6曲目「セカンド・ハンド・マン」でもそうなら、スピリチュアルな曲調の7「クライ・オーヴァー・ミー」でも同じです。アルバム終盤の二曲ではロバートのギター・ソロがかなり聴かせる場所をつくっているし、バンド全体としてもどこまでも熱く高揚するような演奏で、なかなかいいです、今回のこの新作。

 

(written 2019.9.15)

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