« アート・ブレイキー生誕100周年にあたり | トップページ | ディランとキャッシュのロカビリー・セッション 〜『トラヴェリン・スルー』 »

2019/11/07

くつろぎのジャズ・ボッサ 〜 ルイス・ロイ・キンテート

D37a6af571d2476ca583ecbd07e64d7d

https://open.spotify.com/album/3O1G4pumjlwgHymvNjnPsm?si=2pAezMYpT8OOyBqcmro7zQ

 

ルイス・ロイ・キンテートといえばエリス・レジーナの伴奏バンドとして名を成したんでしたね。ぼくはあまり知らないんですけど、そのルイス・ロイ・キンテートのアルバム『ルイス・ロイ・キンテート(1966)』が、ついこないだ CD リイシューされました。例のジスコベルタスのシリーズのおかげです。このアルバムがあるということも知らず、リイシューがあってはじめて存在を知り、聴いてみました。

 

そうしたらなかなか心地いい演奏ぶりじゃないですか。ぜんぶで35分もありませんけど、ちょっとした休憩時に、カフェか自室かどこかで流し聴きしてくつろげる、良質のイージー・リスニング、BGM だと思うんですね。そう、どこか特にひっかかるというかグッと来るところのない音楽で、このバンドの演奏を集中して聴くとかいうようなものじゃないですけど、肩肘こらない内容でなかなかいいですよ。

 

全編歌はなしでインストルメンタル・オンリーな『ルイス・ロイ・キンテート(1966)』。ちょっと覗いてみていただけないでしょうか。軽いというかソフト・タッチのジャズ・ボッサみたいなものじゃないですかね。たとえば9曲目のスタンダード「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」が有名曲かなと思いますが、だからそれを聴けば、ルイス・ロイ・キンテートのスタイルがよくわかります。

 

ボサ・ノーヴァのリズムを効かせ、軽いノリでふんわりと、決してリキを込めずさらりと流すように、演奏していますよね。ドラマーの叩きかたなんかはだいたいどの曲でもこんな感じでリム・ショットを多用しているのがいかにもボッサふうですね。ピアノで伴奏をつけながらホーン二管のアンサンブルが走るっていう。

 

いちおうホーンズやピアノのアド・リブ・ソロも入るんですけど、その内容に特筆すべきものはありません。このルイス・ロイ・キンテートのつくりだすふわっとした雰囲気を味わって、なんとなくいい気分でカフェや部屋でリラックスしてたたずむとか、読書でもするとか友人とおしゃべりを楽しむとか、そんなこと向けの BGM にすぎません。でもそのためだったらフルに機能しますし、これだけぜいたくな音楽もないもんだなと思いますよ。

 

(written 2019.10.15)

« アート・ブレイキー生誕100周年にあたり | トップページ | ディランとキャッシュのロカビリー・セッション 〜『トラヴェリン・スルー』 »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« アート・ブレイキー生誕100周年にあたり | トップページ | ディランとキャッシュのロカビリー・セッション 〜『トラヴェリン・スルー』 »

フォト
2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ