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2019/11/21

続々アンジー・ストーン(3)〜『カヴァード・イン・ソウル』

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https://open.spotify.com/album/4HGEXvjkZ7KrlsHTaF6xkn?si=6zRMnE1KSiaw9OC28Bjqeg

 

すっかりアンジー・ストーンのファンになってしまいました。だからいろいろと聴きまくっていますが、過去の有名ソウル・ナンバーのカヴァー集『カヴァード・イン・ソウル』(2016)も好きです。一般的にはイマイチとされるアルバムなんですかね?わかりませんが、とにかくぼくには心地いいです。知っている曲が多かったからですかねえ。古典落語ファンやジャズ・スタンダード好きと同じ心境?

 

といってもアンジーの『カヴァード・イン・ソウル』のなかでぼくが知っていた曲は、スティーヴィー・ワンダーの4「アイ・ビリーヴ(ウェン・アイ・フォール・イン・ラヴ・イット・ウィル・ビー・フォーエヴァー)」、ボブ・マーリーの8「イズ・ディス・ラヴ」、キャロル・キングの9「イッツ・トゥー・レイト」の三つだけですけどね。その後の10〜12曲目はアンジーのセルフ・カヴァーみたいなので、外して考えてもいいでしょう。

 

それら三曲はいずれもぼく好みのサウンドと歌いかたで、実にいいですねえ。でもこのアルバムでいちばんグッと来たのは、実は6曲目の「エヴリ・1ズ・ア・ウィナー」なんです。初演はホット・チョコレート…、って、みなさんご存知です?えっ?知らないのはぼくだけ?そうですか、そうですねきっと。ソウル無知なぼくでありますからゆえ。

 

でもこの「エヴリ・ワンズ・ア・ウィナー」は本当にいいですよ。しかもなんだかデジャヴ感まであるっていう、不思議ですねえ。むかしから知っているおなじみの曲のように聴こえるのはどうしてなんでしょう?たぶん、このずんずんリズムと、それからゲスト参加でファズの効いたハード・ロックっぽいエレキ・ギターを弾きまくるエリック・ゲイルズのおかげかもしれません。いやあ、心地いい。

 

このアルバムは、アンジーが歌う以外のバック・トラックはすべてコンピューターでつくっているみたいなんですけど、だからできあがったリズム・トラックを聴きながらアンジーが歌いエリックが弾いたんでしょう。人力パフォーマーは6曲目のエリック・ゲイルズだけかも。そのエリックのギター・プレイも最高ですが、バック・トラックもよくできているなとぼくは思います。ちょっと雑にやや投げやりというかワイルドに歌うアンジーもここではグッド。曲の持つ高揚感をよく表現できていますよねえ。

 

そのほか、コンピューターでつくった打ち込みバック・トラックは、アルバム全体でわりといいなと思っています。ドラムス、ベース(的低音)、キーボードのサウンドがメインですが、プログラマーがだれだったのか知りたいくらい、いい仕事です。個人的にはベース・ドラム(のような低音)のお腹に響くサウンドが強調されているのが好みです。ベース音はいかにも鍵盤ベースだというような音色で、あんがい好きなんです、そういうのも。

 

レゲエ・ナンバーも二曲まじえつつ、全体的にはやはりソウルフルに迫るアンジーの、ていねいに声を置いていくというか乗せていくようなヴォーカル・マナーは、もはや完全にマイ・フェイヴァリット。曲調にあわせてわざとラフに歌ってみたり、キャロル・キングの曲がここまで濃厚なブラック・ナンバーに仕上がるかと思う「イッツ・トゥー・レイト」(もちろんキャロルはもともと黒人のために書いていたソングライターでしたが)などもスウィートで、グッド。バック・トラックのリズムがねえ、特にいいですよ。ほんと、だれがプログラマーなんです?

 

(written 2019.11.3)

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