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2019/11/15

跳ねるビートと親しみやすい旋律 〜 アルバニアのポニー

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https://open.spotify.com/album/54toJAtcZwEQlghZfagXpF?si=fnwPx5XNSqKrqZAgzsFbHg

 

bunboni さんに教わりました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2019-10-04

 

なぜなのか、取り憑かれたようになんども聴いてしまうポニーの2019年作『Identitet』。アルバニアのポップ・フォーク歌手みたいです。アルバニアの音楽をなにも知りませんが(たぶんこれではじめて聴いた)、いったいこのアルバムのどこにそんなに魅力を感じているんでしょう?垢抜けない感じなのに、どうしてかクセになってしまいます。

 

アルバニアのことをなにも知らず、周囲のバルカン諸国のことだってほぼ無知なぼくですけど、ポニーのこのアルバムで感じる魅力は、大きく言って二点です。この跳ねるリズム、つまりシンコペイションと、旋律というかそれをつくる音階ですね。またバルカン的哀感とでもいいますか、独自の情緒を感じることもできますね。

 

ポップ・フォークなんですから、収録されている全6曲7トラックは、すべてアルバニアの民謡なんでしょう。民謡ならではといいますか、この独自のメロディ展開、それはバルカンとか東欧的とだけいうよりも、なんだか東洋的なといえますかどうか、あるいはひょっとして日本の民謡の旋律づくりにも相通ずるような動きがあるかもしれません。なんだか垢抜けず田舎くさいと感じるのも、そこらへんが理由かも。

 

素朴、純朴というか、このクッサ〜い感じがいかにも民謡的だなと思うわけですが、ぼくがポニーのこのアルバムを聴いていて感じる親近感、なんだか他所の世界の歌だという気がしないとでもいいますか、身近なフィーリングがあるのも、そんな旋律、音階の類似性があるからかもしれないですね。気のせいかもしれません。たんにフォーク歌手だから親しみやすい衣をまとっているだけかもしれません。

 

また、どの曲もリズムが強く跳ねているのもこのポニーのアルバムの大きな特徴ですよね。シンコペイションのかたちは曲によって異なりますし、またリズムが複雑というか変拍子(バルカン、東欧的?)を使っているものだってありますが、個人的にはビートの効いた音楽が好きなもんで、だからこのアルバムも好みであるという、そんな面だってありますよね。

 

アルバニアの民謡が、ポップ化しないばあいどんなリズムを持っているのか、ぼくにはなにもわかりません。そもそもポニーのこのアルバムだって、どんな素材にどんなアレンジを施しているのか、わかるわけもなく、ただ聴ける完成品を楽しんでいるだけですけど、ノリやすくダンサブルだし、全体をとおしリズムの跳ねはとってもチャーミングですね。

 

また、アルバムに2ヴァージョン収録されている(4、7)「Kolazh Dasme」は、どっちもどんどん調子が変化します。それにともなってリズムのかたちもどんどんチェンジするので目まぐるしい感じですが、しかしフォーク・ミュージックってわりとどんな世界のものでもそうだったりしますよね。アルバニアでもそうなのかもしれないです。

 

いずれにしても(アルバニアのことをなにも知らない)ぼくのような日本人音楽好きが、いっさいの予備知識なしで聴いてもけっこう楽しめるというかクセになりリピートしてしまう魅力を持ったアルバムなのは間違いありません。それだけの聴かせる魅力を持っているのがアルバニア民謡なのか、ポップ化した際のアレンジなのか、ポニーのヴォーカルなのか、そこらへんはぼくにはまだよくわかりませんけれども。

 

(written 2019.10.24)

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