ルンバ・コンゴレーズが楽しすぎる 〜『コンゴ・レヴォルーション』
https://open.spotify.com/album/3Sepc0LPMxIfShjWQ31B9G?si=Dw9g0mvqSPWj-kYy2OUcCg
コンピレイション盤『コンゴ・レヴォルーション:レヴォルーショナリー・アンド・エヴォルーショナリー・サウンズ・フロム・ザ・トゥー・コンゴズ 1955-62』(2019)。1955〜62年のシングル盤録音集で、これ、かなり楽しいですよ。コンゴの独立は1960年。だからちょうどその直前直後の音源集ということになりますね。収録されているのは、ほぼすべてが(コンゴのいわゆる)ルンバみたいです。そ〜れが!もうどれもこれも楽しいんですよ。
アルバム『コンゴ・レヴォルーション』を聴いていって最初に、いや、どれもいいんですけど特にオオッ!ってなるのが4曲目、Edo et O.K. Jazz の演奏です。こりゃ最高じゃないですか。このグルーヴがですね、超キモチエエ〜!ところでこのコンピレイションにはフランコのバンドの演奏がわりと入っていると思うんですけど、Edo et O.K. Jazz っていうのはどうなんでしょう?O.K. Jazz となっているのはぜんぶフランコのバンドですか?なにもわかっていません。
そういえば以前 Astral さんもおっしゃっていましたね、フランコのバンドはストリーミングで見ると名義がさまざまだから探しにくいと。ぼくもこれを実感しています。『コンゴ・レヴォルーション』だと、フランコの名前が出ているのは一曲だけですけれども(8曲目)、ほかも O.K. Jazz となっているのは同じバンドなんじゃないかと思えないでもないです。
そのフランコの名前の出ている8曲目なんかも、たいへんまろやかな味わいで、これぞルンバ・コンゴレーズ、いやすばらしいですね。これを聴き、ほかの(フランコとの記載なくとも)O.K. Jazz となっている曲を聴けば、やはりこりゃ同じフランコのバンドですよねえ?違います?とにかくどれもコクのあるいい味わいで、グルーヴィだし、こんなにも楽しめる音楽って世界でほかにはすくないでしょう。
そのほか『コンゴ・レヴォルーション』だと、たとえば African Jazz と書いてあるものもすんごく楽しいですよね。11曲目とか17曲目、20曲目など、文句なしの極上グルーヴ。楽しいったらありゃしない。フランコのバンドでもそうですけど、エレキ・ギターの弾きかたがまろやかで、たいへんぼく好みです。ルンバ・コンゴレーズはどれを聴いてもそうですけどね。
12曲目の Dewayon, Conga Jazz だってエレキ・ギターと打楽器の使いかたが最高で、グルーヴィだし、15、18曲目の Rock-A-Mambo もすばらしい。いやホント、このコンピレイション・アルバム『コンゴ・レヴォルーション』は楽しすぎますよ。時期としてはコンゴ独立前後にあたるということで、音楽的にはルンバ円熟期じゃないでしょうか。キューバ音楽からの影響もよくわかります。
(written 2019.11.29)
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