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2020/01/14

似ている三人 〜 アンナ・セットン、ルシアーナ・アラウージョ、ジャネット・エヴラ

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https://open.spotify.com/playlist/14sdJUNSrCNUAFZTP18PXp?si=K_wCDDa0QPaR1vx2VbNOYw

 

この三人のそれぞれのアルバム、上のリンクで一個のプレイリストにまとめてみましたので、ご覧ください。なんだかちょっと似ているような気がしているんですよね。アンナ・セットンとルシアーナ・アラウージョはブラジル、ジャネット・エブラはイギリス出身のアメリカ、という違いはあるんですけど、音楽の種類もちょっと異なっているとは思いますけど、なんだかヴォーカルと伴奏のサウンド質感、肌ざわり、トータルでの音楽性に共通するものがあるんじゃないですか。

 

このなんとなくのフィーリングを言語化するのはむずかしいんです。う〜んなんというかアメリカ合衆国のジャズっぽいところのあるブラジル音楽というか、ひっくりかえしてブラジルふうなテイストのあるアメリカン・ジャズというか、少人数編成のシンプルな伴奏で、スーッと素直にストレートに歌う若手女性歌手ということですかねえ、共通しているのは。

 

でもブラジル特有色のやや薄いアンナとジャネットに比べ、ルシアーナのアルバム『サウダージ』ではブラジルのローカル色がちょっぴり濃いめに出ていますよね。サンバを基調として、そこにバイオーンなどブラジル北東部の音楽をすこし混ぜたみたいな、そんな感じの音楽を展開しています。それでもってやっぱりジャジーというかジャズ・ヴォーカルっぽいという点ではほか二名と同じなんですけど。

 

これら三人のなかでいちばんニュートラルというかローカル色がなく普遍的な音楽に聴こえるのはアンナのアルバムじゃないでしょうか。ブラジル人ながらその色はほぼなしとして過言ではありません。比較したらブラジル人じゃないのにジャネットの『アスク・ハー・トゥ・ダンス』のほうがボサ・ノーヴァ・テイストがあってブラジル的ですよね。それもほんのり薄いのではありますが。

 

つまり三人ともほんのり薄く感じる(あるいはほぼ感じない)ブラジリアン・ジャズ・ヴォーカル、しかも若い女性ということで、そういったあたりに共通するフィーリングというか肌ざわりをぼくは嗅ぎとっているのかもしれません。また三人とも発声、歌いかたにも共通する部分がありますね。軽くソフト&スムースに歌っているでしょう、そんなところも似ているんです。

 

アメリカ合衆国とブラジルが交差する周辺の女性ジャズ・ポップ・ヴォーカルに、新世代の共通する資質を持った一定の歌手たちが登場していて、一つのシーンを形成しつつあるのだという見方ができるのかもしれないですね。いまのところぼくが見つけているのはアンナ・セットン、ルシアーナ・アラウージョ、ジャネット・エヴラの三人だけですけど、もっと出てくればひとまとまりのムーヴメントとして記述することができるでしょう。

 

(written 2020.1.2)

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