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2020/05/15

コロナで暇?シリーズ(2)〜 岩佐美咲 2ndコンサート DVD 三年ぶり

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(6 min read)

 

https://www.amazon.co.jp//dp/B06XK4TX1Z/

 

主役の誕生日前日の2017年1月29日に浅草公会堂で開催された岩佐美咲セカンド・ソロ・コンサートを収録した DVD『岩佐美咲コンサート〜熱唱!時代を結ぶ 演歌への道〜』。三年前の発売時に観た感想はこれです↓
https://hisashitoshima.cocolog-nifty.com/blog/2017/05/dvd-1896.html

 

この DVD に収録されているもののうち、現在でも CD で歌われていない曲は以下の九つ。わりとありますね。あ、このセカンド DVD で泣くということはありませんでした。

 

・雨の慕情
・池上線
・京都から博多まで
・チェリー
・ I LOVE YOU
・タッチ
・夏の扉
・学園天国
・DESIRE -情熱-

 

たくさんあるといっても、「チェリー」と「I LOVE YOU」はギター弾き語りコーナーでの披露で、「タッチ」以下はラウンド・コーナーでの歌ですね。それ以前の三曲「雨の慕情」(八代亜紀)「池上線」(西島三重子)「京都から博多まで」(藤圭子)なら、一定の傾向をはっきり示していると思います。

 

それは大人のしっとり演歌路線ということで、これら三曲に入る前はアルバム『美咲めぐり〜第1章』からのカヴァー・ソングを連続させています。そこからひっくるめて考えても、このセカンド・コンサートではファースト・コンサートに比べてもより落ち着いた抒情演歌を打ち出そうとしたのかもしれません。しかもなんだか物語を感じるような曲順です。

 

大ヒットした有名曲「雨の慕情」に比べたら、「池上線」「京都から博多まで」はさほどの知名度がないんじゃないでしょうか。そのへんもあえてそういう曲を持ってくるという意図がなにかあったかもしれませんが、いずれの曲もオケは美咲用に作成されたものであるとはいえ、アレンジはオリジナルに忠実です。

 

「雨の慕情」だと美咲の声はかわいらしいチャーミングさも聴かれます。このへんは<アイドル発声>と言われ、一部のみなさんには2020年でもいまだ評判のよくないものなんですが、それも一種の偏見だと言わざるをえません。だいたいぼくが美咲を知ったときAKB48というアイドル界出身ということは知りませんでしたからね。それで好きになったんですから。

 

キュートでかわいらしい声で「雨の慕情」のような曲を歌うのは、濃厚な演歌発声ではないことにより、結果的に歌の世界が新しい相貌を現すことになっているんじゃないかという気がします。演歌というティピカルな、というかステレオタイプなグリグリ発声では得られないフレッシュな情緒感を獲得できているかなと思います。

 

そういった新しいフレッシュな情緒感こそ、21世紀的なニュー演歌のフィーリング、ニュー表現法じゃないかな、だれよりも美咲がそれを体現しているんじゃないかな、というのがぼくの持つ最大の印象です。そんなところ、「池上線」「京都から博多まで」でも実感できると思います。「池上線」ではそれでも大人の落ち着きをみせているし(そんな歌ですけど)、「京都から博多まで」も歌に迫力がありますね。

 

個人的には「雨の慕情」「池上線」の二曲は、今後歌いなおして CD に収録してほしいという気持ちだってあります。曲がすばらしいし、いまの美咲の成長した表現でよりみごとな世界を実現できるはずだと思うんですね。曲調としても2019年ごろからの美咲の路線にフィットするんじゃないかと。特に「池上線」がそうです。起伏の大きいメロディで歌いこなすのがむずかしい曲ですが、美咲の歌は実にいいですね。似合っています。

 

アクースティック・ギター弾き語りコーナーでの「チェリー」(スピッツ)「I LOVE YOU」(尾崎豊)。2017年のこのコーナーは、一回目だった2016年のそれと比較して大きな違いがあります。2016年コンサートのときはバック・バンドが演奏をサポートしていたのに対し、2017年は本当に美咲ひとりだけだということです。本人もそのことを MC で指摘していますが、ごまかしがきかないぶん、緊張があったのではないでしょうか。

 

それでも「チェリー」ではギターもヴォーカルも健闘しているというか無難にこなしているなという印象ですが、どっちも難度がやや高めの「I LOVE YOU」ではちょっぴり不安定に聴こえる部分もあります。ぼくはこの曲が好きじゃないのでそう聴こえるだけかもしれませんが。美咲のアクースティック・ギター弾き語りは年々技術が向上していますので、2017年時点ではまだ未熟な面も垣間見えたのかもしれません。

 

ラウンド・コーナーに入って「タッチ」(岩崎良美)「夏の扉」(松田聖子)「学園天国」(フィンガー5)「DESIRE -情熱-」(中森明菜)。このあたりの曲とヴォーカルになると、もはや完璧に美咲の自家薬籠中のもので、すばらしいできばえ。文句をつけるところはなにもないですね。ポップでキュートですし、美咲の声の資質が曲によく似合っていて、これ以上ない魅力をふりまいています。

 

特に「夏の扉」と「学園天国」は絶品じゃないですか。どう聴いても美咲のために書かれたポップ・ソングかもと思えるほど。2017年当時、いやいまでも、演歌や、歌謡曲でもしっとり路線のものばかりオリジナル曲だと歌ってきている美咲ですが、本当はこういったポップス・ナンバーのほうが持ち前の資質に合致しているかもしれません。「学園天国」の毎コーラス終わりでグリッサンド(びょ〜んとメロディをなめらかに下降させること)するあたり、強烈な魅力にぼくは骨抜きになりました。

 

(written 2020.5.12)

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