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2020/05/25

テレビなしの音楽だけ生活

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(4 min read)

 

上の写真で見られますように、ぼくがいつもすわっている部屋にテレビ受像機はありません。2015年の12月にケーブルを外し、機器を押入れにしまいました。その後一度も出したことがないんですね。部屋にいるときのふだんのぼくは、ずっと音楽を聴きながら、うん、それは途切れないんですけど聴きながら、ときどきそれに集中したり、あるいはながら聴きでネットをやったり本を読んだりっていう、そんな生活を送っているんですね。

 

特に音楽を聴くということですね、これは長時間のプレイリストなどをただぶらぶら流し聴きにするにせよ、一個一個アルバムをピック・アップして集中して耳を傾けるにせよ、とにかくなにを聴くか自分の意思で選びとっているわけです。テレビみたいに電源入れたらどこかの局のなにかの番組が自分の意思とは関係なく流れてくるというような状態は、音楽にはありません。

 

この「自分の意思で選びとっている」という行為の持つ意味がかなり大きいなとぼくは感じています。流されるまま入ってくるままというテレビ聴取とは違うということです。もちろんテレビだってふだんは電源をオフにしておいて、この番組だけは観たいという選択意思で点けるといったやりかたは可能ですし、そうなさっているかたもたくさんいらっしゃるでしょう。

 

ぼくのばあい、観る番組がなにもないということになって、見える場所に物体だけ電源入れないまま置いてあるというのがジャマに感じるようになったのでどけたわけです。その二年後にわさみんこと岩佐美咲と出会い、テレビの歌番組出演がちょっとはあるということを知りましたが、べつにいいかなと思っていることが多いですね。どうしても観たいときは家電量販店に足を運んでいます。それにしばらく経てばネットに上がることも多いですし。

 

とにかく、自分の意思とは言えないものでダラダラ流れているものが目や耳に入ってくるというのはもうイヤなんですね。テレビってそんなものじゃないですか。音楽を聴くのは自由意志による選択行為だから、みずからすすんでそれを選びとって実行するということにぼくは意味を見出しているわけなんです。自由意志で選ぶ、なにをどの音楽家のどのアルバムを聴くか、決めて、再生ボタンを押すというその行為が尊いことだなあというのが最近の気分なんですね。

 

こういったことは日常生活で鮮明に意識しておかないとできないことですね。CD だと可視物体ですけど、それもこれを聴こうとチョイスすることですし、CD じゃないストリーミング・サービスで聴く(というのがぼくのばあい九割です)のならなにも目に見えませんから、どれを聴くかという選択行為に、よりナーヴァスにならざるをえません。でもそれが心地いいんですよね。

 

目に見えない、CD みたいな物体がない、ということですから、なにも皆目わからないまま Spotify なりの無限の大海に向かっているわけで、だからとっかかりとしてぼくは最近メモを欠かさないようになりました。これはおもしろそう、あとで聴いてみよう、これはどんな音楽家だろう?どんなアルバムだろう?どんな音が出てくるんだろう?みたいなことが頭にのぼった次の瞬間にノート・アプリにそれをメモしています。使っているノート・アプリは Bear。

 

そんな発見の瞬間も絶え間なく音楽が鳴っているわけだからそのまますぐ気になったものに移行できないせいでもあるんですが、いわばブックマークするようなものですね。Spotify でも Apple Music でもブックマーク機能はないはずなので(あるならぜひ教えてください)、気になった音楽家名、アルバム名を Bear にメモしておいて、あとで見なおすということになっているんですね。そうしないと、どんどん情報が来るしどんどん聴いているから、放っておいたら忘れたりわからなくなってしまいます。

 

時間ができて、さぁ次はなにを聴こうか?となったときにそのブックマーク一覧みたいなものを眺めて、選んで、決めて、再生しているということなんです。ぼくの毎日はそうやってテレビなし、音楽(とネットと読書)だけで過ぎていきますが、いずれにせよテレビを観なくなって音楽だけになって、イライラしたりストレスがたまったりもなくなったし、いいことだらけですね。

 

(written 2020.3.18)

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