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2020/08/21

サバハットとサズの音色

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(3 min read)

 

Sabahat Akkiraz / Sabahat Akkiraz ile 50 Yıl

https://open.spotify.com/album/19aEw6sXrFpDaILgMGZGOf?si=InS4H4NjToeXBk1DgqmBqQ

 

トルコのハルク(民謡)歌手ということなんですけど、サバハット・アクキラズ(Sabahat Akkiraz)。このジャンルのことをなにも知らないですが、大スターらしいですね。エル・スール HP 記載文によれば「世界で最も偉大な声の持ち主」とまで言われるそうで、載っていた2020年リリースのアルバム『Sabahat Akkiraz ile 50 Yıl』を Spotify で聴いてみて、なるほどと納得したんです。

 

このアルバム、副題が「1970 - 2020」となっていますし、「ile 50 Yıl」というのがおそらく50年間にわたるみたいな意味でしょうから、サバハットが活躍してきたこの期間、歌手活動50周年を記念して編まれたベスト・アルバム、コンピレイションなんじゃないかと思いますね。それにしてはアルバムを一貫するオリジナル・ムードがあって、寄せ集めとの印象がほとんどないのはさすがです。

 

歌手サバハットを今回はじめて聴いたんですけど、ヴォーカル以上にぼくの印象に非常に強く刻まれたのは伴奏を務める(たぶん)サズの音色ですね。サズはトルコとかその他周辺各地で用いられるネックの長い弦楽器で、このサバハットのアルバムではどの曲でもずっとそのザラザラした音色が聴こえますから、この弦楽器、で、この音色だとサズだと思うんですね。それがとってもいい雰囲気です。

 

このザラッとした舌触りの音色ですね、サズでしか出せないこの独自の音色、本当にヤミツキになる快感で、サバハットのこのアルバムをとおしずっと聴こえますから、ぼくなんかサバハットのヴォーカルもさることながら伴奏のサズにばかり耳が行ってしまいます。マジでぼく好み。サズの音をこれだけまとめて一定時間聴いたのは初体験でしたが、気持ちいいことこの上ないですね。

 

サズと、なにか簡易な伝統パーカッション(とバック・コーラス)だけ、みたいなシンプルな編成の伴奏に乗せてサバハットが歌うそのヴォーカルはパワフルで、しかも繊細。サバハットの声には耳につくイヤなところが微塵もないですよね。なかなか豊潤&華麗にコブシをまわしているなと思うんですけど、わざとらしい感じがまったくなく、きわめてスムース&ナチュラルに響いてくるのが心地いいです。

 

サバハットの声のまろやかな聴きやすさと、サズのざらっとした濁りみ成分のある音色とリズム、その両者あいまって、こんなに豊かな世界も滅多にないよなと実感できるだけの貴重な時間を楽しめるコンピレイションですね。ダイジェスト・アルバムではありますが、これ一枚でじゅうぶんサバハットとサズの魅力がわかる好内容。収録のどの曲も魅力的でため息が出ます。ラストの一曲だけはライヴ録音でしょうか、ドラム・セット、エレベ、エレキ・ギターなども参加している実験的ミクスチャー・ミュージックとなっています。

 

(written 2020.7.9)

 

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