貧乏人の音楽好きにとって
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生活が7/20を境に激変してしまったぼくですが、おかげでCDを買うというようなことは、以前から激減していたとはいえ、もはや今後はほぼ皆無になったと言っていいでしょう。お金がなくなったんですよね。貧乏人になりました。わさみんこと岩佐美咲ちゃんのイベントなどにもいっさい行けなくなりました。来年四月までは月8万円でやらなくちゃいけないんですからね。それ以後も10万円程度の生活です。
それでも音楽を聴くことだけはやめられません。衣食住の次に大切なのが音楽ですからね。いままで買って持っているCD(からインポートしたファイルでも)を聴けばいいじゃないかと思われるかもしれませんが、やっぱり新しいリリース作品、過去作でも知らなかったもの、などを聴きたいわけですよ。だれかが話題にしていて気になって、やっぱり聴いてみたいと思えるものはめっちゃあります。
そんなとき、ぼくは真っ先にSpotifyで検索します。あればそのまま聴く、なければいまはあきらめるしかないんですね。Spotifyを無制限に楽しめるためにかかる費用は月額わずか980円。たったこれだけ。980円さえ払えばどれだけ聴こうがそれ以上一円もかかりません。これが貧乏人の音楽愛好家にとってどんだけ助かることか。
ひと月980円でひと月に何枚CDが買えますか?ダウンロードできますか?アルバムにしておよそ一枚も不可能でしょう。ところがSpotify(だけじゃなくほかのストリーミング・サービスもほぼ同じみたいですが)なら980円だけで何百枚聴こうとタダなんですからね。
アルバム一枚最低でも1000円程度はするというフィジカルやダウンロードの世界をあきらめて、たぶんぼくはその世界にはもういない、いられなくなったので、980円で無制限に聴き放題というストリーミングの世界の住人になりました。一ヶ月に980円なら貧乏人にだって払えます。それでもって高音質で、いくら大量にでも好き放題聴けるんですから。
CDを買う、ダウンロードする、というみなさんはやはりそれなりにちょっとはお金があるんでしょう。いやいや、こっちも裕福じゃないんだと言われそうですけど、一枚も買うことなどかなわなくなったぼくから言わせればそこそこ余裕があると言えます。いまのぼくには「買う」という行為が、日々の食料品以外はなにかよっぽど特別な機会じゃないかぎり、不可能になったんですから。
引越しもして、家のなかにCDでも本でも増やせない状態にもおかれていますから、物理的にも音楽フィジカル商品を買うことはできません。パソコンやスマホによるストリーミングで音楽を楽しむというのが、現在のぼくに残された唯一の音楽享受の選択肢なんですね。現在のような生活状況におかれることになるとは、ちょっと前まで予想もしていませんでしたが、図らずも数年前からSpotify中心の音楽ライフに移行していて、ある意味ラッキーだったのかもしれません。
(written 2020.7.24)
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