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2020/09/18

なごみのサンバ・アルバム 〜 ミンゴ・シルヴァ

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(3 min read)

 

Mingo Silva / Arte do Povo

https://open.spotify.com/album/3ZBp3DlqwAYYRoOPWg4YpG?si=7TCxYJCiRzGTKVUzWLbOgg

 

bunboniさんに教わりました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2020-06-12

 

モアシール・ルス率いるサンバ・ド・トラバリャドールの歌い手、ミンゴ・シルヴァ(Mingo Silva)によるデビュー作を聴きました。『Arte do Povo』(2020)。デビューといっても50歳で、キャリアはすでに十分ですね。歌っている曲はたぶんすべてミンゴの自作だと思います。それをコクのある味わいの溌溂としたアンサンブルに乗せて余裕を持った歌いまわしでこなすミンゴ。文句なしのサンバ・アルバムですね。

 

収録曲は圧倒的に明るい陽のサンバが多く、哀影のあるサウダージは二曲か三曲しかありません。個人的にはどっちかというとサウダージに惹かれるタイプなんで、だからこのアルバムでもたとえば3曲目なんかが出た瞬間に、うんいいね!と思ってしまうんですけど、やや例外的な嗜好かもしれないですね。またその3曲目でもサビ部分は明るい調子にパッと移行します。

 

ミンゴの書く曲は聴きやすく親しみやすいメロディを持っていて、ポップなセンスもあります。歌手としてのみならずサンバのソングライターとして、もちろんいままでにキャリアを積んできたひとみたいですけど、なかなかいい曲を書きますよね。伴奏も歌も映えます。曲がいいというのはゲスト・シンガーがこのアルバムには複数いるんですけど、それを聴いてもわかりますね。

 

またどの曲でもミンゴの声はディープでありかつ甘さもあって、そんでもって曲の資質同様たいへんに聴きやすいというのが大きな特徴じゃないでしょうか。アレグリア(明るい陽)のサンバを歌うときの表情なんか、聴いていて思わずなごんでしまう、こっちも微笑みを浮かべてしまうような、そんなフィーリングがあるんですね。曲のよさと声のよさが一体になっているなと感じます。

 

ゲスト参加のなかでは7曲目のゼカ・パゴジーニョの存在感がきわだっているんじゃないでしょうか。特にここがこうというような大きな特徴や目立つ点はないけれど、なじみやすい極上のトラディショナルなサンバ・アルバムですね。

 

(written 2020.8.5)

 

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