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2020/09/13

岩佐美咲の代表曲はどれか

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(7 min read)

 

https://open.spotify.com/playlist/3OxWmOFVeufNKmqHV3BTdV?si=WREA0--XQ1WooDmMOh8_dQ

 

わさみんこと岩佐美咲のために書かれたオリジナル楽曲は、いままでにぜんぶで九曲。すべてSpotifyで聴けますので、いままでご存知でないみなさんも上にリンクしたプレイリストでぜひちょっと耳を傾けていただきたくお願いします。お金はかかりません。

 

それで、これら九つのわさみん楽曲のなかで、現時点でどれがいちばんいいとか代表曲だとかいう話は、わさ民さんと呼ばれる美咲ファンのあいだでも話題になることがあるんですが、みなさんやはりそれぞれ違った思い入れがあって、トークに花が咲くんです。

 

ぼく個人としては、「初酒」(2015)を強く推薦したいですね。これはほんとうに聴き手を励ます人生の応援歌で、苦しいときつらいときに聴くと大きな救いになる曲なんですよね。いまのぼくにとっていちばん聴いて楽しい気分になれる、気分が<なおる>のは「初酒」なんです。

 

デビュー曲の「無人駅」(2012)がやっぱりいまでもいい、忘れられないっていうファンのかたがたが大勢いらっしゃることも知っていますし、二作目の「もしも私が空に住んでいたら」(2013)が名曲である、泣けるというのもそのとおりであります。

 

大ヒットしたという意味では、三作目の「鞆の浦慕情」(2014)が最高でした。なんたってオリコンの総合チャート1位獲得でしたからね。演歌・歌謡チャートだけじゃありませんよ、総合(週間シングルチャート)で1位を獲ったんですからね。

 

そのころぼくはまだわさみんのことを、その存在すらも知らず、だから「鞆の浦慕情」のときのファンのみなさんの応援ぶり、歌のご当地広島県福山市の熱の入れようなど、当時をふりかえるファンのみなさんの文章や発言などでかいま見ておりますね。

 

また、わさみんにはど演歌というかハードな激烈濃厚演歌よりも、やや軽めの歌謡曲テイストの曲のほうが似合っているんじゃないかという気もして、その意味では「恋の終わり三軒茶屋」(2019)「右手と左手のブルース」(2020)もかなりいいですね。近年の歌ということで、歌手も成長しているのがわかりますし。

 

演歌というとコブシをまわしたりヴィブラートだったり、泣き節だったりシナづくりだったりっていう、旧来的な古いステレオタイプにいまだとらわれているリスナーが多いんじゃないかと思いますが、そのイメージでいっても、わさみんの演歌楽曲のなかでは「佐渡の鬼太鼓」(2018)はイマイチっていう感じになってしまうかもしれません。

 

しかしそれにしては、やはり演歌調である「鯖街道」(2017)なんかはそうとういいですよね。「初酒」「鯖街道」の二曲はいわゆるズンドコ調のリズムなんで、正直な話、ぼくは最初なかなかなじめませんでした。長年苦手にしてきたリズムでしたからね。

 

ところがそれが一変したのは、やはり2018年暮れ〜2019年にあんだけたくさん通ったわさみん歌唱イベントのおかげなんですね。リズムの調子がいい、乗りやすいということで、「初酒」か「鯖街道」をイベントのオープニングに持ってくることが多いんです。

 

それで日々通うわさみん歌唱イベントでくりかえし聴いた結果、もちろんイベント現場での雰囲気や楽しさ、イントロに乗ってわさみんが姿を現した幕開けの瞬間の爆発的なうれしさとかもあいまって、これら二曲のことがすっかり大好きになったというわけです。

 

そうなって以後、もう自宅の部屋のなかで聴いていても「初酒」「鯖街道」が来ると、イントロを聴いただけで気分がウキウキ、ワクワクするようになりましたからね。特に「初酒」ですね。最初に書きましたが、歌詞もいいんですよ。リズムとか調子とか、ナイロン弦ギターとスティール弦ギターとのからみあいのオブリガートも絶品です。

 

いまとなっては、メンタル的につらく苦しい状態のときの個人的必須曲としてわさみんの「初酒」が抜群に効き目のある精神安定剤になっていますからねえ。もうぼくの人生に欠かせないとても大切な一曲になりました。

 

「初酒」と「もし空」は、2018年ライヴ・ヴァージョンが昨2019年リリースのCDアルバム『美咲めぐり〜第2章〜』に収録されているのもポイント高しです。二つとも初期楽曲だけに、近年のわさみんの成長を反映した近年ライヴ・ヴァージョンを発売してほしいというのは、ファンの願望でありました。

 

そのライヴ・ヴァージョンの「もし空」も最高ですが、きょうは特に大好きな「初酒」に話をしぼります。『美咲めぐり〜第2章〜』ヴァージョンの「初酒」はですね、伴奏はカラオケだから同じなんですけど、わさみんの声の艶とかハリとか伸びが格段に増していて、魅力が五倍増しくらいになっていますよね。

 

歌いまわしのフレイジングだって細やかな神経が行き届き、緩急自在、歌詞の意味をひとつひとつ大切に扱いながら、それを聴き手に届けようとする歌手側のていねいで強い思いがそのままニュアンスとなって活きているんですね。フレーズ末尾末尾の声のサステインも、オリジナル・ヴァージョンでは聴けないすばらしいノビとツヤやかさをみせています。

 

「初酒」という曲の持つ、特に歌詞の持つ、しっとりした優しさ、ひとに対する思いやりなんかが、調子のいいリズムに乗った声のなかにしっかり出ていて、『美咲めぐり〜第2章〜』ヴァージョンのこれは本当にすばらしいできばえです。これを聴けば、どんなときだって元気を出して生きていける、前を向いて進んでいけるっていう気分になれるから、だからぼくは大好きなんです。

 

(written 2020.9.3)

 

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