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2020/10/02

定額制ストリーミング配信で好きな音楽だけ聴くようになるかどうかは、ひとそれぞれ

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(7 min read)

 

小田嶋隆さんの以下のツイート群(2020年9月20日)に触発されて書きました。スレッドでご覧ください。
https://twitter.com/tako_ashi/status/1307689258455453696

 

こういったことは、小田嶋さんだけでなく、おそらく多くのかたがおっしゃっているんだろうと思えるんですけれども、ことに影響力の大きな小田嶋さんの発信だけに、ちょっとこれは心配です。現にもうかなり拡散されていますしね。

 

だからここでぼくなりの気持ちと実情を記しておきたいと思いキーボードを叩いています。反証は一個あれば十分なので、ぼくは小田嶋さんのおっしゃるようなSpotifyの使いかたになっていないということですから、もうそれでOKかもしれません。

 

これで終わりにしたんじゃあつまんないので。

 

小田嶋さんのおっしゃるには、Spotifyであらゆる音源にアクセスできることで、聴く音楽の幅が広がったのかというとこれが案外逆で、気に入った曲だけをピックアップする聴き方になってしまう、ということで、「定額で好きなだけ聴ける」ということになると、「むずかしいけど我慢して聴く」「せっかく買ったんだから隅々まで聴かないと損」みたいことはしなくなる。安易に聴きやすい音楽だけを流すことになる 〜〜 んだそうです。それが小田嶋さん流Spotifyの使いかたなんだそうですよ。

 

あくまで個人の感想でしょうから、そうじゃない人間もたくさんいることは小田嶋さんもおわかりなんだと思います。すくなくともぼくは、Spotifyのなかだけをブラブラしていてもそうだし、そのほかネットでいろいろと情報をひろって、こんな新作が出たぞとか、こんなリイシューがあった、古いアルバムだけどこれはすばらしい音楽だとか、いろんなひとの発言を常時かなり強く意識してピック・アップするようにしています。

 

それでちょっとでも気になったらすぐにSpotifyで検索するように習慣づけているんですね。だから、そのなかには好きなのかどうなのかわからない、っていうかそもそも自分の知らない音楽だからまだその判断ができない音楽もたくさんあって、そういうものをどんどんすすんで聴いているんですね。だから、小田嶋さんのおっしゃるようなことには、すくなくともぼくは(たぶん大勢も)なっていないんです。

 

裏返して言えば、Spotifyアプリをながめているだけだと、たしかに自分がいままでに聴いたもの、ヘヴィ・ローテイション、好きなもの、とか、そんなタブがどんどん並んでいるしで、そういうのだけふだん見ていてそういうのから選んで聴くのだと、たしかに小田嶋さんのおっしゃるように、よく知っている好みの曲ばかりくりかえし聴くということになりがちかもしれません。

 

ぼくは毎日更新の音楽ブログをやっているし、だからアンテナをひろげてさまざまな音楽情報に積極的に触れるように自分からかなり意識してしむけておかないと、早晩行きづまってしまうのがわかっていて、だから未知の情報、未知の音楽をどんどん求めてネットを徘徊していて、そうやって得られる雑多な情報から逐次ピック・アップして、次はSpotifyでなにを聴くか?を判断しているんですね。

 

そのために(以前から書いていることだけど)ぼくはメモを欠かしません。「次にSpotifyでなにを聴くか」というメモ項目があって、そこにずらりと100個か200個かそれ以上か、音楽家名やアルバム名、いままで聴いたことのないものばかり、ネットでゲットした情報を列記しているんですね。そのメモは毎日書き加えられて更新されるし、それをいつもながめていて、それがSpotifyでなにを聴くか?の判断の土台になっているんですね。

 

たぶん、定額制ストリーミング配信がここまで普及する前は、だれしもが街の(or ネットの)レコード店、CDショップに足を運び、そこであらたな発見があったり、未知との遭遇があったりして、財布からお金を出して興味を持ったものを買えば身銭を切った責任上、すぐには好きになれなくてもくりかえし聴く、というような音楽ライフを送っていたんじゃないでしょうか。現在58歳のぼくも同じでした。

 

情報は、ショップだけでなくむかしから紙媒体の雑誌・書籍、さらに友人・知人などからも得られるし、そんなこんなで、くりかえし聴いてみるまで好きになるかどうかわからないアルバムをいくばくかのお金を出して買い、自宅に帰ってプレイヤーに載せる、それもなんども、という生活を送っていたと思います。

 

そんな、言ってみればある種の「冒険心」、未知のものに飛び込んでいく「勇気」、なんどもくりかえし聴くという一種の「忍耐」みたいなものを、Spotify聴きでも失わないでいればいいだけのことなんですよね。変わらずどんどんいろんなものに、いままで知らなかった音楽に、聴いてみて好きだ、あるいはちょっと聴いても好きかどうかわからないけど判断を保留しておいてなんども聴くとか、そういったものに出会えるんで、すくなくともぼくの音楽ライフは、Spotifyユーザーになる前とちっとも変わっていない、ばかりかもっと守備範囲が拡大したという実感があります。なんでも聴けるから。

 

ぼくの全Spotifyタイムのたぶん六〜七割は、聴いたことのない初邂逅の音楽に費やしています。そのなかには、これはちょっと…、と感じるアルバムも多いですが、即断しないように心がけておりますね。辛抱強くなんどもくりかえし聴くように、言ってみれば「好きになるまで」なんどもなんども聴く、ということをSpotifyで実行している毎日なんですね。

 

そうやってブログ記事に仕上がったものが無数にありますよ。

 

(written 2020.9.28)

 

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