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2020/10/09

バカラック+タシアンの『ブルー・アンブレラ』が日本でのみCD化されるらしい

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(5 min read)

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/2c43d4cc0fcfcbd1ff81f2f8ac5ff13a3554103c

 

10月頭ごろのネット上のニュースによれば、バート・バカラック&ダニエル・タシアンのコラボEP『ブルー・アンブレラ』が、10月28日、日本でだけ、CDでリリースされるそうです。くわしくは上掲リンク先をごらんください。しかしこれ、エ〜ッ!?と思う疑問点がいくつがあるので、きょうはちょっとそれを記しておきたいと思います。

 

このコラボEPのことは、いままでに二度、このブログでも記事にしましたし、そのうち一度はそこそこのレヴューを書いたつもりです。
https://hisashitoshima.cocolog-nifty.com/blog/2020/09/post-e29185.html

 

以下、10/28CD発売とのニュースに接しての疑問点。

 

(1)まず、バカラックの『ブルー・アンブレラ』は7月31日にリリース済みだったわけで、貧乏ゆえフィジカルに縁のなくなったぼくはハナから探す気もなかったんですけど、そのときCDがリリースされたわけじゃなかったのですね。意外です。アマゾンなどでは「品切れ」との表記になっていましたからね。

 

(2)ってことは7月31日にリリースされたというのはデジタル・フォーマットでだけだったということです。な〜んだ。でも日本ではストリーミングで聴けないし、ダウンロード販売もしておらず、どうもエリア制限がかかっているみたいなんですね。

 

(3)バカラック&タシアンの本国アメリカなどではSpotifyやApple Musicなどでも聴けるんでしょう、きっと。日本でも不可視なわけじゃありません。クリックすると「あなたの国では再生できません」と言われるだけですから。でもなんでエリア制限?どうして日本は外されているの?

 

(4)それが10月末ごろにCDが発売されるとのことで、そのことはいいと思うんですけど、それ以前にフィジカル発売云々もさることながら、どうしてもっと早くに日本でも配信で聴けるようにしてくれと動かなかったのか?このことははなはだ疑問ですね。

 

(5)いまや音楽フィジカルの時代は終わっていますからねえ。まずなんといってもストリーミング・サービスで解禁することを第一に考えないといけない時代に、バカラックの『ブルー・アンブレラ』のデジタル配信、日本だけ外されていたというわけですから、そこがどうしてだったのか?もっと早く配信で聴けるようにして動いてほしかったぞとの思いが強いです。

 

(6)もちろん(日本だけでの)CD発売と同時に、日本でもストリーミングとダウンロードが開始されるとのことですから、それは歓迎です。7月31日の本発売から遅れること約三ヶ月、やはりもっと早くに聴きたかった、もうぜんぶYouTubeからダウンロードしちゃったよ、ということなんですけれども、それでもSpotifyなどでカンタンに聴けるようになるのはうれしいことです。

 

(7)バカラックの『ブルー・アンブレラ』、本国アメリカなどではCD化されていないとのことで、今回、日本でだけそれが発売されるとのニュースには、ぼくとしては複雑な、といいますか、はっきり言ってネガティヴな印象も抱いてしまいます。

 

といいますのは、いまや音楽聴取の世界でCDが生き残っているのはほぼ日本だけ。つまり完全にガラパゴス化しちゃっているのであって、そこをなんでも関係者の強い要望でCD化とあいなったというわけですから、そんなガラパゴス状態から脱出しよう、世界標準に近づいていこうという気なんかもないんだとはっきりしたということですからね。

 

いったい日本の音楽ファン&音楽関係者など業界は、いつまでそんな孤立状態を続けていくつもりなんでしょうか。もちろん(全世界的に最初から出すなら)レコードやCDなどのフィジカルも準備すればいいと思いますよ。でも今回のバカラックのケースでは日本でだけ実現というところに危うさを感じます。なんだかワガママ言ってゴネて日本でだけCD発売が実現したみたいなイメージを抱いちゃいますからね。本国ではフィジカル化されていないわけですから。

 

日本=いつまでもCDにこだわる音楽ガラパゴス国家、とのイメージが、これで今回バカラック&タシアン・サイドにも植え付けられたことでしょうねえ。

 

なんにせよ、2000円もするバカラックの『ブルー・アンブレラ』CDを買うつもりなんて、ぼくには毛頭ありません。ただただ、その発売と同時にストリーミングでも解禁されるというのを心待ちにしているだけです。ようやく日本でもSpotifyでも聴けるようになるというわけで、ともあれ一安心ではあります。

 

(written 2020.10.4)

 

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