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2020/12/02

ハッサン・ハクムーンのオンライン・グナーワ・ライヴ on YouTube、約一時間、しかもタダ!12月5日まで。急げ!

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(4 min read)

 

https://www.youtube.com/watch?v=wOLqdbBgsk4&feature=youtu.be

 

11月末に突如発表されたこのハッサン・ハクムーン(モロッコ/アメリカ)のYouTubeライヴ・イベント。トータルで一時間強。しかもなんと無料!タダなんですよ。11月28日に公開され、このまま一週間、12/5の13時(日本時間)までオンラインでフリー視聴できます。急げ!

 

ハッサンはモロッコはマラケシュ出身のグナーワ・ミュージシャンですが、現在はアメリカのニュー・ヨークに拠点を置いています。今年は全世界的なコロナ・パンデミックのせいで、ハッサンもやはり思うように音楽活動ができなかったと思いますから、年末にきてこういった無料オンライン・ライヴを公開してくれるのはファンにとってはうれしいですね。

 

このハッサンのライヴ、YouTubeの説明文を読んでもくわしいことが書かれていませんが、ひょっとして現在の拠点たるニュー・ヨークで収録されたものなんでしょうか。いつごろの?さっぱりわかりません。背景なんかからはまったく読みとれないですね。ロバート・ブラウニング・アソシエイツというところがサポートしているみたいです。

 

全体でたぶん七曲やっているだろう(カウントしました)ハッサン。しかしこのYouTube動画、現時点でまだたったの547回しか再生されていません。なんてこった。グナーワとかハッサンとかいっても知名度はそんなもんなのか。このオンライン・ライヴの宣伝もちょっと、いや、かなり足りない気がしますね。

 

もっと長く、一ヶ月くらい試聴できたらもっと拡散できて、もっと大勢に視聴してもらえるかもでしょうにねえ。

 

演者はハッサン自身のシンティール(ゲンブリ)+ヴォーカルに、弟アブダラヒムのカルカベ+ヴォーカルと、たった二名だけ。しかしこの最少人数でやるルーツ・グナーワのシンプルだけど特濃のディープなあじわいは格別です。グナーワ・ミュージックがお好きなみなさんは必見ですよ。

 

ところで、ハッサンはむかしから自身の演奏楽器を「シンティール」と呼んできました。今回も同じ。動画がついたことで、それがやはりゲンブリと同じもの、名前だけの違いだとわかりましたね。カルカベともども、その演奏法をぼくは間近で見たことがなく、今回録画作品であるとはいえそれらの演奏シーンに触れることができたのも収穫でした。

 

また、いままでハッサンのCDアルバムでは、ルーツ・グナーワというよりも、種々の米欧楽器とのコラボレイションを展開することが多く、音楽的にもポピュラー・ミュージックとのフュージョン的な内容になっているケースが目立ちました。っていうかほぼぜんぶそうじゃないですか。

 

世界に名を知られるきっかけになった1993年の『トランス』も、グナーワ・ファンク21世紀の大傑作2014年の『ユニティ』も同様だったわけで、しかしそんなバンド編成での音楽を、パンデミックにより実現することがむずかしくなった2020年、ハッサンもグナーワの原点、ルーツに立ち返り、ディープなコア・ミュージックをYouTubeライヴで展開することになったというのはなかなか興味深いところです。

 

もとよりグナーワはそういったルーツ・ミュージック、コミュニティの民俗音楽として提示されたときにこそ、そのトランス・パワーを最大限に発揮するものです。ハッサンも今回のYouTubeライヴで、図らずもマアレムとしてその偉大さ、魅力の源泉が奈辺にあるかを証明することとなっていて、おおいに歓迎ですね。

 

(written 2020.12.1)

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