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2021/01/29

ベターデイズのライヴ・アルバムが99年に発売されたのがきっかけだった

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(5 min read)

 

Paul Butterfield’s Better Days / Live at Winterland Ballroom

https://open.spotify.com/album/7wiO9iB8r1QKbpnsbaVZIz?si=A3K7pJRfRBS8EPxi9AETGQ

 

1999年、突如発売されたポール・バタフィールズ・ベター・デイズのライヴ・アルバム『ライヴ・アット・ウィンターランド・ボールルーム』。なにを隠そう、これがぼくのベターデイズ初体験となったものでした。1970年代前半のああいったスタジオ作品は、これをきっかけに踏み込んだものだったんですね。

 

いまでも鮮明に憶えていますが、1999年といえばぼくはNifty-Serveのパソコン通信に夢中だった時期。いりびたっていた音楽会議室で、この『ライヴ・アット・ウィンターランド・ボールルーム』の話題になったんですよね。そりゃあ発売されたばかりでしたから。

 

るーべん(佐野ひろし)さんはじめ話題にしていたみなさんは、間違いなく1970年代のベターデイズのオリジナル・アルバムから聴いていてずっとファンだったひとたちだったんでしょう。それではじめて世に出たベターデイズのライヴということで、パソ通の音楽会議室はおおいに盛り上がっていたんです。

 

そんなわけで会議室の一員だったぼくも意識することとなり、それでCDを買って聴いてみたというわけです。ジャケットの雰囲気もなかなかいいなあと思って。聴いてみたら、いきなり1曲目「カントリーサイド」の出だしでバタフィールドのハーモニカがぶわ〜っと炸裂するところで完全に参ってしまって。その勢いで最後まで聴いてしまいました。

 

バタフィールドのバンドなんだし、ハーモニカがいちばん目立つというのは当然ですよね。いま聴きかえすと、それ以上に印象に残るのはバンドの演奏力の高さです。これ、ライヴ後の処理やオーヴァー・ダブなんかもなしの、ライヴ一発一回性の演奏でしょう、それでこれだけ完成されているというのはすごいことですよ。そこにいまはビックリしています。1973年のライヴですからねえ。

 

特に6曲目「ハイウェイ 28」、7「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラヴ」、8「ヒーズ・ガット・オール・ザ・ウィスキー」の三連発はほんとうに強力。「ハイウェイ 28」終盤でのハーモニカ・ソロとリズム・セクションのうねりとか、「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラヴ」の必殺バラードとエイモス・ギャレットの絶品ギター、長尺「ヒーズ・ガット・オール・ザ・ウィスキー」の後半からのグルーヴ感とか、すごいものがありますよねえ。

 

バンドは全員うまいですが、なかでもぼくの印象に残るのはやっぱりロニー・バロンの鍵盤です。ロニーのことは大学生のころから自身のリーダー・アルバムで親しんでいたし、ドクター・ジョンなんかとも仲良しだとか参加しているアルバムもあったりとか、とにかくニュー・オーリンズの人間で、でも西海岸で活動していたっていうよくあるパターンのこととか、いちおう以前から知ってはいました。

 

ベターデイズはブルーズ・ロック・バンドと言っていいと思いますが、そんなサウンドのなかで躍動するロニー・バロンのピアノやオルガンを聴くのは格別な気持ちですね。一曲だけ、5「ブローク・マイ・ベイビーズ・ハート」でヴォーカルもとっていますが、やはりいい味ですね。そう、ぼくはロニーのことが大学生だったころから大好きなんですよね。

 

ロックを聴く多くのみなさんはたぶんベターデイズで(あるいはドクター・ジョンの『ガンボ』で)ロニー・バロンを知り、その後、ソロ・リーダー・アルバムもあるんだと順番に聴いていったと思うんですけど、ぼくのばあいはこの順序が逆だったわけですね。1999年にこのライヴ・アルバムを聴いたあとは、ベターデイズのスタジオ作もさかのぼって聴き、さらにその前のポール・バタフィールド・ブルーズ・バンドへ行きました。

 

(written 2020.11.1)

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