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2021/03/14

トルコ色皆無なラテン・ジャズ・ヴォーカル 〜 ベルギュザール・コレル

Berguzarkorel2

(3 min read)

 

Bergüzar Korel / Aykut Gürel Presents Bergüzar Korel 2

https://open.spotify.com/album/0dJIAMjCXjnCgoTmSChOyt?si=dYJeYvyiSBmKTMuYq6XpZA

 

ベルギュザール・コレルという読みでいいんでしょうか、Bergüzar Korel、トルコの歌手です。ふだんは俳優として活動しているそうで、この『Aykut Gürel Presents Berguzar Korel 2』(2020)が歌手としての二作目。ソングライター/プロデューサー/ベーシストのアイクト・ギュレル率いるジャズ・コンボが伴奏を担当しています。

 

音楽的にはジャズ・ヴォーカル作品、ジャジー・ポップスなヴォーカル作品と言っていいと思いますが、実はラテン色も濃厚です。1曲目は4ビートのストレート・ジャズで、伴奏も歌もそうですが、2曲目からいきなりラテン・タッチが出てきますね。それもかなり鮮明ですよね。このリズム、これですよ。

 

もちろんメインストリームなジャズのなかにもこの手のラテン・タッチはどんどん混じりこんでいるものですから、ことさらラテンを強調する必要はないのかもしれません。やっぱりジャズ・ヴォーカル作品として味わっていればいいのかもしれないですね。それにしても、ホント、この手のラテン・タッチ、世界のどんな音楽のなかにも多いですよねえ。

 

3曲目のバラード・タッチは、しかもなんとボレーロふう。甘美な雰囲気で、いいですねえ、これ。これもそうだし、アルバム全編でトルコふうなところはないというか、トルコ人歌手と伴奏陣がやっているということはまったくわからないですね。トルコ色は皆無じゃないですか。それにしてもこのムード満点の3曲目のジャズ・ボレーロはいい。

 

ラテン・ジャズな雰囲気はその後もずっと続いていて、ビートの効いた強い調子のものでもゆったりしたバラードでも、メインストリーム・ジャズのなかに不可欠な要素としてずっと入り込んでいるラテン・タッチをたっぷり味わうことができます。バック・バンドの演奏もこなれていて、熟練のプロ集団という印象ですね。特にドラマーがぼくは好き。コンボはドラムス、ベース、ピアノ、ギターといった編成ですかね。曲によりサックスも参加。

 

都会の夜のムード満点のジャズ・ヴォーカル作品で、もちろんラテン・タッチばかりでもなくストレートな4ビート・ナンバーもあり、熟練のジャズ・コンボの演奏に乗せてベルギュザール・コレルが軽くムーディに歌っているという、そんな作品ですかね。ラテン好き、感じすぎなぼくだからそこが気になりますけど、多くのリスナーのみなさんにとってはストレートなジャズ・アルバムとして楽しめるものだと思います。

 

(written 2021.1.2)

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