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2021/05/24

青春時代に古いジャズばかり聴いていたもんだから

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(7 min read)

 

https://open.spotify.com/playlist/37i9dQZF1EuHy0IiaFuDsk?si=uEGpWjpVRlCY96ZvByCtxQ

 

これまたSpotifyのAIが自動的に作成してくれる個人向けカスタム・プレイリストに『Time Capsule』というのがあります。タイトルどおり青春時代プレイバックっていうか、Spotify登録時に生年月日を入力したんでしょうね、きっと、それでそのユーザーが10代後半〜20代前半ごろに流行っていた曲をどんどん聴かせてくれるというものみたいです。

 

しかしこれ、青春時代に流行っていたものといわれても、ぼくが特殊ケースなだけかもしれませんが、ピンとこない曲がたくさんあります。その後大きくなっていろんな音楽を聴くようになったのでいまでは知っているものがほとんどですけど、青春期には聴いていなかったよなぁっていうものが、たぶん七割。ぼくが中高大学生だったのは1974〜84年です。

 

ぼくにとってはプレイリスト『Time Capsule』を聴いてもタイム・スリップできないっていうか、なつかしくないっていうか、なぜかというと、ぼくが10代後半〜20代前半に夢中だったのは古いジャズ・ミュージックばかりだったんですよねえ。だからちょっとなあ、ヘンな青年でしたよねえ。このプレイリストにそんなもん出ませんからねえ、流行歌じゃないし、時代も違うし。

 

といってもぼくがジャズ狂になったのは17歳、1979年のことで、それ以前は同時代のヒット・ポップスを、それも日本の歌謡曲・演歌を中心に、テレビやラジオの番組で、そこそこ聴いていました。だからこのプレイリストでも、ピンク・レディー、太田裕美、山口百恵、南沙織、伊藤咲子、野口五郎、シャネルズ、松田聖子あたりが出てくると、青春時代の、あのころの、記憶がよみがえるような気分がして、なつかしいです。

 

洋楽ポップスだと、ビリー・ジョエル、レッド・ツェッペリンなんかはレコード持っていたしリアルタイムでの記憶があります。イーグルズ、スティーヴィ・ワンダー、ローリング・ストーンズあたりもちょっとだけ、一枚、二枚だけなら、聴いていましたから、曲によってはタイム・スリップ気分にひたれますね。

 

でも大部分は当時知らなかった、聴いていなかった(だって古いジャズしか眼中になかったから)ものなんです。だからそれらはぼくの青春じゃないので、個人的タイム・カプセルに入っていないものばかり。エルトン・ジョン、クリストファー・クロス、(ソロ時代の)ポール・マッカートニー、スティーリー・ダン、ロッド・スチュワート、バーブラ・ストライザンド、ジャクスン・ブラウンなどなどなど流れてきますが、たぶんあのころヒットして同世代のみなさんは聴いていたものなんでしょう、でも、ぼくの青春じゃありません。

 

ぼくの青春とは、1920年代のルイ・アームストロング、ビックス・バイダーベックであり、30年代のカウント・ベイシー楽団、40年代のデューク・エリントン楽団であり、せいぜい50、70年代のマイルズ・デイヴィスだったんですからねえ。

 

的外れな見解かもしれませんがつらつら思うに、音楽マニア、熱狂的音楽愛好家で、中高年になってもその熱が冷めず聴き続けているというようなひとは、一般人からしたら大なり小なり「ヘン」なのであって、そういったヘンな人間のばあい、流行歌、時代のヒット・ポップスを特に意識せずぶらぶら聴いているようなケースはあまりないんじゃないかという気がしますよ。

 

みんなが聴かない、目を向けないようなニッチでマイナーなところを青春時代からずっと掘っているだとか、ジャズとかブルーズとかカントリーとかアジア・ポップスとかアラブ歌謡とかアフロ・ポップとか、そのへんは決して日本で人気のあるジャンルじゃないし、ヒット・チャートにも入りません。しかし熱狂的な音楽リスナーというものは、そんな、ひとが聴かないところを熱心に追いかけていたりするもんですよ、10代のころから。

 

そんなわけで、個人ユーザー向けにそれぞれ自動作成されているSpotifyプレイリスト『Time Capsule』も、一般リスナー向けっていうか、自分の青春時代にヒット・ポップスをどんどん耳に入れていたみなさんには、たしかにタイム・カプセルを掘り起こして開けてみた気分にひたれるものかもしれません。

 

でもぼくのような青春時代からの変態的ジャズきちがいだった人間でも、『Time Capsule』を楽しむ方法がないわけじゃありません。あのころ、あの時代にはどんな音楽がヒットしていたのか、あの当時のヒット・ポップスとはどういうものだったのか、それを手っ取り早く知る好適なサンプルになりうる、ということです。その結果「あの時代」「あのころの音楽」の実像をさぐることができます。

 

それに単純にプレイリスト『Time Capusule』はただたんに流していれば楽しいし、たまに三割程度まじって出てくる、思い出のあるなつかしのヒット・ポップスが聴こえてくれば、おっ!となりますからね。(ぼくみたいにヘンじゃなかった)多くの一般の音楽好きにとっては、プレイリストの大部分がそういう楽しみかたのできるものでしょう。

 

なお、『Time Capsule』プレイリストも日々AIが自動更新しちゃうので、選曲はどんどん入れ替わります。

 

(written 2021.2.19)

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