アフロ・ポップ色強めのカーボ・ヴェルデ・ダンス・ミュージック 〜 エリーダ・アルメイダ
(2 min read)
Elida Almeida / Gerasonobu
https://open.spotify.com/album/5AeJlWLUvmRWkYsxqK5MTd?si=6pBpidonQHS390NdAr1pkQ
bunboniさんに教わりました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2020-12-23
カーボ・ヴェルデの歌手エリーダ・アルメイダ(Elida Almeida)の2020年作『Gerasonobu』では、カーボ・ヴェルデらしい抒情性を感じさせる曲もいいんですけど、やっぱり快活なダンス・チューンがチャーミングに聴こえます、個人的には。
たとえば幕開け1曲目がいきなりタカンバ。フナナー同様、カーボ・ヴェルデのアフロ系ダンス・ミュージックですね。bunboniさんによればこの曲はタカンバにしてはテンポを抑えてあるということなんですけど、ぼくにはこれくらいの深いノリがちょうど心地いいです。曲としてきわだつように工夫されているなといった印象で。
カーボ・ヴェルデ色のあまり濃くないアフロ系のダンス・ポップが、このアルバムならぼく好みで、たとえば3曲目、5曲目(カルロス・サンタナっぽいハード・ロック系ギターはだれだろう?)、ちょっとテンポ遅めだけど6曲目もいいですね。7曲目にはカーボ・ヴェルデ色があるなと思いますが、それでもこのダンス・グルーヴが楽しい。
そしてなんといってもこのアルバムの個人的クライマックスは9曲目の「Yaya」です。このテンポ、ビート感、リズムのノリなど、どこをとってもみごとなプロデュースで、エリーダの声も気持ちいいし、スネアのリム・ショットも快感。この曲にもカーボ・ヴェルデ色はありますね。
ラスト13曲目でのコンテンポラリー・アフロ・ポップっぽいエレクトロ・ダンス・ミュージックもいい感じだし、このエリーダのアルバム、カーボ・ヴェルデ色のうっすら出たダンス・ミュージックと、現代的なアフロ・ポップっぽいモダン・サウンドが半々に溶け合って、ちょうど具合いいバランスのとれた聴きやすい作品に仕上がっています。
(written 2021.2.26)
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