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2021/07/01

ぼくをつくった九枚

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(6 min read)

 

・山本リンダ / どうにもとまらない (1972)
・Led Zeppelin / Physical Graffiti (1975)
・Billy Joel / 52nd Street (1978)
・The Modern Jazz Quartet / Django (1956)
・Louis Armstrong / Satchmo 1925-1927 (1980)
・James Brown / Live At The Apollo Vol. II (1968)
・King Sunny Ade / Synchro System (1983)
・Salif Keita / Soro (1987)
・Caetano Veloso / Fina Estampa (1994)

(出会った順に並べました、カッコ内の数字はリリース年)

 

あちこちの音楽系ブログとかサイトとか見ていると、ときどき「自分を構成する10枚」みたいな記事が載っていることがあります。ちょっとおもしろいんじゃないかとぼくも真似してみることにしました。

 

自分を形成した、構成する、血肉になった、ということですから、音楽好きになったきっかけとか初期に嗜好を決定づけた作品たちということです。そういう観点から、うん、ぜんぶは思い出せていないと思いますが、だいたいこんなもんでしょう。

 

画像を上のように正方形にタイルしたかったので、10枚ではなく9枚。といっても二枚組が複数ありますので枚数で言うのはちょっとあれですけど。

 

・山本リンダ「どうにもとまらない」(1972)

 ハジレコ。10歳でしたのでセクシー系云々はわからず。それより激しいラテン・ダンス・ビートの楽しさをこれで憶え、その後生涯にわたるアフロ・キューバン好きっていう趣味を幼少時に決定づけました。ラテン・ミュージックが世界中に波及していることを知ったのはこのだいぶあとですが、小学生のころからそのことを無意識裡にカラダで憶えたのです。
https://open.spotify.com/track/41MccGiifvAeNrZ9CAgzcB?si=d38ba76221964ac1

 

・レッド・ツェッペリン『フィジカル・グラフィティ』(1975)

 狂熱のリンダ体験のあとしばらく歌謡曲や演歌の世界をテレビの歌番組で味わっていたぼくが、高校生になってはじめてレコード・ショップで買った洋楽がこれ。ブルーズ好きになったのは完全にツェッペリンのおかげです。アラブな「カシミール」などワールド・ミュージック志向もあって、案外のちのちまで影響をおよぼしていたかも。
https://open.spotify.com/album/1lZahjeu4AhPkg9JARZr5F?si=uRoKPfacTMy9XlMu6AWJpw

 

・ビリー・ジョエル『ニューヨーク52番街』(1978)

 都会的でおしゃれに洗練されたシティ・ポップ好きはこのころから。時代はちょうどフュージョン全盛期で、この作品もそんな色彩が濃いです。まだジャズにハマる前でしたから、フレディ・ハバードもマイク・マイニエリもこれで初めて知りました。ジャズ好きの血を地下で養ったアルバムでしたね。
https://open.spotify.com/album/1HmCO8VK98AU6EXPOjGYyI?si=EE0e41HZTEqms-hsLHCZ7w

 

・モダン・ジャズ・カルテット『ジャンゴ』(1956)

 聴いていたのは1曲目のタイトル曲だけですが、植草甚一さんの手引きでこれに出会わなかったらジャズ・ファンになることもなかったはずで、ジャズ・ファンにならなかったら音楽狂いになることもなく、現在までまったく違った人生を歩んでいたはず。まさしくぼくを決めた一曲。
https://open.spotify.com/album/6f7NUwHcqKOtROS8JippAp?si=rnIfFlvIT3-dTN7xW4iYVg&dl_branch=1

 

・ルイ・アームストロング『サッチモ 1925-1927』(1980)

 CDにはなっていない、調べてみたら80年リリースだったレコード。もっと前に発売されていたように思い込んでいました。戦前のSP時代のヴィンテージ・ジャズ(やブルーズ)好きっていう趣味を形成したもので、そりゃあもうこれでもかと聴きに聴き込んだものです。特にB面の「ワイルド・マン・ブルーズ」「ポテト・ヘッド・ブルーズ」あたりなんて至高の宝石に思えましたよ。孤独だったけど。
https://open.spotify.com/playlist/1tjvR2nS8x09B5AfiYNPlg?si=4d0edb60c1364b40

 

・ジェイムズ・ブラウン『ライヴ・アット・ジ・アポロ Vol. II』(1968)

 このライヴが行われた当時がジェイムズ・ブラウンの全盛期だったでしょう。現在に至るブラック・ファンク愛好、グルーヴ重視型志向はここから。一枚目B面の「ゼア・ワズ・ア・タイム」〜「コールド・スウェット」あたりのメドレーは、鳥肌が立つ思いで聴いたもんです。
https://open.spotify.com/album/3jbnkGDaYChChu5Cs8LEvD?si=JgkYBTG8QkiEisqnOTiuJw

 

・キング・サニー・アデ『シンクロ・システム』(1983)

 上京したばかり23歳のとき深夜の一室で聴いていたFM番組から流れてきた謎のグルーヴ。背筋に電流が走りました。それがサニー・アデの「シンクロ・フィーリングズ 〜イラコ」。おそらく人生で初めて聴いたアフリカン・ポリリズム。ワールド・ミュージック人生がその瞬間はじまりました。MJQ「ジャンゴ」にならぶ人生二大衝撃。
https://www.youtube.com/watch?v=X4MPOo0bwf4

 

・サリフ・ケイタ『ソロ』(1987)

 ヌスラット・ファテ・アリ・ハーンなどもふくめ強靭な咆哮系ヴォーカルをこれで代表させておきます。と同時に柔軟でしなやかな躯体の躍動も想像させるバネの効いた音楽で、このころから数年間のサリフやユッスー・ンドゥールらは、世界と日本におけるブームを牽引していましたよねえ。
https://open.spotify.com/album/62DPGNE8CtgV8OKT8BUzZG?si=qeXTtgGsQCGRszdtvX9bQw

 

・カエターノ・ヴェローゾ『粋な男』(1994)

 根っからのラテン・ミュージック好きっていう傾向をこのフィーリン・アルバムで。そしてブラジル人。どんな分野でも、感情の抑制が効いたソフトでクールでおだやかな表現を最近好むようになっているのは、意外とこのあたりが早い出発点だったのかもしれません。
https://open.spotify.com/album/6fBP4q8gYKo4LU9V6zVT3i?si=zcnptkCDTuinWTXp0SScjA

 

(written 2021.4.9)

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