バラードにとろける 〜 ミリ・ロボに抱かれたい
(3 min read)
Mirri Lobo / Salgadim
https://open.spotify.com/album/6Iv5cxjY7aFKzkYf8Rh0Kb?si=a2Y5JZ-dR7GLOHUzv0us9Q
bunboniさんに教えていただきました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2021-01-24
カーボ・ヴェルデの歌手ミリ・ロボ。ひさびさのリリース作品であるらしい『Salgadim』(2019)にとろけてしまいました。特にバラード系。あまりにも甘く、セクシーで、そして美しい。四曲ほどありますが、どれも甘美で、サウンド・プロダクションもみごとなら、ミリ・ロボの声がもうなんといってもすばらしすぎる。
特に3曲目の「Mas Un Amor」なんかもう、うんこれはbunboniさんも指摘されていますけど、あまりにもとろけるできばえで、もうなんといったらいいか、ミリ・ロボに抱かれたい、と思えるほどのスウィートさです。文字どおり悶絶。
しかもこの「Mas Un Amor」は、一種のラテン・ボレーロですよね。いやもちろんモルナなんですけど、このチャカチャカっていう8ビート・リズムの刻み、パーカッションの使いかた、ミュート・トランペットの入りかた、全体的な曲調などなど、たまらないセンティミエント。ラテン・ボレーロのデリケートさ満点のセクシーな甘美さがきわだっています。う〜ん、も〜う、たまらん!
しかも歌っているミリ・ロボの声がですね、こりゃまた艶があって甘いんですよ。年輪と経験を重ねていっそう円熟したということでしょうけど、まろやかでコクのある丸い味わいが声そのものに宿っていて、3「Mas Un Amor」はギター・イントロに続きミリが歌いだした瞬間のそのワン・フレーズ「♩じゃなしぇ〜、まじゅあも〜♪」だけでカラダが溶けていきそうですよ。まるで敏感な部分にそっと優しくキスされているかのような気分。完璧だ。ミリ、抱いて!
そのほか三曲ほどあるどのバラードも、悶絶必至。モルナであり、重ねてラテン・ボレーロを香らせながら、聴き手の心を溶かしてしまいます。いやあ、こんな歌手がいたんだなあ。いままでミリ・ロボの存在を知らずにきましたけど、こんな甘美な声でこんなそっとデリケートに触れられるように歌える男性歌手がカーボ・ヴェルデにいたんですねえ。
バラード系ばかりくりかえし聴いてしまいますが、こんな声でこんなふうにバラードをスウィート&セクシーに歌われたら、全員がやられてしまいますって。こんなふうに口説かれたい、抱かれたい、抱かれながらささやかれたい、と思えるミリ・ロボのバラード・ヴォーカルなのでした。声や息づかいの細かなひとつひとつにまで色気を感じてしまいます。あぁ…。
(written 2021.3.18)
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