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2021/08/08

まるで60年代ブルー・ノートみたいなジャケットだけど 〜 デルヴォン・ラマー

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(3 min read)

 

Delvon Lamarr Organ Trio / I Told You So

https://open.spotify.com/album/4z1iO0enp7c919GrpOnttF?si=qsgclnGTRcaCllZ_2vtGRg

 

このジャケットを見てください、どう見ても1960年代のブルー・ノートのアルバムとしか思えないですよね。完璧にそんな雰囲気をかもしだしているこれは、ところが2021年の新作なんですねえ。オルガン奏者デルヴォン・ラマーの『アイ・トールド・ユー・ソー』。

 

こんなレトロなジャケット・デザインで、さらにこれもオルガン・トリオ(オルガン、ギター、ドラムス)というクラシカルなフォーマットですけど、でも中身は?というと、必ずしもブルー・ノートのヴィンテージ・ジャズふうではないんですね。もっとリズム&ブルーズ寄りっていうか、ブッカー・T&MGズとかミーターズとか、あのへんを連想させる音楽をやっています。

 

だからあえてジャズ界隈でさがせば、ソウライヴとかメデスキ、マーティン&ウッドとか、オルガン・トリオっぽいものだとそういうものに近いっていうか、現代的で、実際そのへんを参照している音楽性の持ち主じゃないかなと思いますね、デルヴォン・ラマー・オルガン・トリオ。

 

そんでもって、最も現代的だなと思うのはドラマーの叩きかた。あきらかにヒップ・ホップ以後的なビート感覚をあわせもっていて、21世紀のバンドだけあるっていうところ。実を言うと、ソリッド・ボディのエレキを使うギターリストの弾きかたにもそれは感じられ、ハモンドB-3を弾くデルヴォンの演奏スタイルにも先進性がみてとれます。

 

オルガンのフット・ペダルで弾くベース・ラインだってクラシカルじゃなく先端的だし、こんなヴィンテージなカヴァー・デザインにしたのはどうしてだったんだろう?と疑問に思うほどなんですよね。もちろん古典的なオルガン・トリオのフォーマットでやっているからそれなりにヴィンテージ風味はあるんですけど、そのへんの中庸具合が聴き心地いい音楽ですね。

 

オルガン・ファンク、オルガン・ソウル・ジャズの最先端、とまでは言えないにしても、先端性とヴィンテージ風味のよみがえらせかたがちょうどよく溶け合って聴きやすく、聴きやすく受け入れやすい音楽じゃないかと思います。

 

なお、アルバム7曲目の「ケアレス・ウィスパー」はワム!の例のヒット曲のカヴァーですね。ちょっと意外です。

 

(written 2021.4.8)

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