« ほのかに香るように歌う 〜 中澤卓也 | トップページ | まるで60年代ブルー・ノートみたいなジャケットだけど 〜 デルヴォン・ラマー »

2021/08/07

もしもジェフ・ベックがトルコ人だったら 〜 トルガ・シャンル

194491930783coverzoom

(3 min read)

 

Tolga Şanlı / Vouves

https://open.spotify.com/album/22XeOyftddQmu3JqjrhLFe?si=xJJCyy6AQHil36qX4qIwQw

 

Música Terraことlessthanpandaさんの紹介で知りました。
https://musica-terra.com/2020/08/17/tolga-sanli-vouves/

 

トルコの若手ジャズ・ギターリスト、トルガ・シャンル(Tolga Şanlı)はイスタンブル生まれで、米バークリー音楽大学での学習歴もあります。その二作目にあたる最新アルバム『Vouves』(2020)で、ちょっと惚れちゃいました。

 

ジャズといってもトルガはソリッド・ボディのエレキ・ギター奏者。+エフェクターを効かせていますから、聴感上はロック、インストルメンタル・ロック、あるいはジャズ・ロックのサウンドに聴こえます。実際、ジェフ・ベックあたりからの影響もかなり強そうですよね。

 

言ってみれば「もしジェフ・ベックがトルコ人だったなら?」を地でいったようなこのアルバム、『ブロウ・バイ・ブロウ』とか『ワイアード』とか、あのへんの音楽にたっぷりトルコ風味をまぶしたような音楽だ、とでも言えば伝わりやすいでしょうか。

 

トルコ要素をこのアルバムで代表しているのがバグラマー奏者の参加。それ以外はギター、キーボード、ベース、ドラムスと標準的なジャズ・ロック・バンドなんですが、バグラマー(サズ)のサウンドがとても目立っていますよね。そのおかげでかなりエキゾティックなムードがかもしだされています。

 

なんたって1曲目「7」ではいきなりバグラマーの音からはじまって、その後バンドが入ってきてからは変拍子大胆活用の現代ジャズとなりますが、もうこのイントロだけで、オッ、この音楽はなにか違うぞ!と感じさせるものがあります。バグラマーはその後の2曲目以後も随時活用されています。

 

しかしバグラマーを抜きにすればトルガのギター・プレイといいバンドの演奏といい、やはり典型的な現代ジャズと言ってよく、世代と国籍を超えた普遍的な音楽をやっているなという印象です。クォリティの高い現代的なジャズ・ロック・サウンドで、1970年代的なサウンドとコンテンポラリーなコンポジションがうまく溶け合うさまは、ぼくのような世代にはまさに快感。

 

カンタンにいえば、プログレ+ジャズ+トルコ+ジェフ・ベック、みたいな音楽だと言っていいでしょうね。

 

(written 2021.4.1)

« ほのかに香るように歌う 〜 中澤卓也 | トップページ | まるで60年代ブルー・ノートみたいなジャケットだけど 〜 デルヴォン・ラマー »

音楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« ほのかに香るように歌う 〜 中澤卓也 | トップページ | まるで60年代ブルー・ノートみたいなジャケットだけど 〜 デルヴォン・ラマー »

フォト
2021年12月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ