貧乏人の音楽道楽はサブスクで
(4 min read)
同じようなことをなんども書いていますが。
一枚60分のCD換算で、毎日10〜15枚相当の音楽を聴いているんですが、いちおう一日10枚と考えたばあい、ひと月でのべ300枚聴いている計算になります。
もちろんそのなかには同じアルバムをなんどもくりかえしているものだってたくさんふくまれていますけど、計算がメンドくさいので毎月300枚聴いているとしましょう。
CD一枚が2000円としたら、300枚で総計60万円。これだけ毎月毎月CDを買っているという換算になるわけですけど、同じものを反復再生するのを省いても20〜30万円分相当は買っていることになるんじゃないでしょうか。
毎月コンスタントに20万〜30万円をCD代に割くことのできる人間が、はたしてこの世にどれだけいるというのでしょう。
ひと月20〜30万円相当の音楽を聴いているといっても、いうまでもなくぼくはCDで買っているわけじゃありません。同じだけの量をサブスクのSpotifyで聴いているということです。サブスクなら、かかる金額は毎月たったの980円。980円だけ払えば、ひと月何千時間聴こうがタダなんです。
Spotifyをはじめる前、ぼくがCD買うのに使っていた金額は月に4、5万円程度でした。だから枚数にすれば20枚ちょっとくらいかな。それを考えたら、毎月100枚以上相当を聴けている現在は、Spotifyによってぼくの音楽道楽ぶりにいっそう拍車がかかったのだと言えましょう。
ですからね、たくさんどんどん大量の音楽を聴きまくりたいという人間にとっては、もちろんそれをぜんぶレコードなりCDなりで買える経済力があればそれでいいでしょうけど、毎月数十万円になりますからね、なかなかむずかしいでしょう、だからサブスク以外の選択肢は存在しません。
毎月数十万円もCD買うのと同じだけのものを、サブスクならひと月980円ですからね、比較にすらなりませんよ。世界が変わります。もちろん世の多くの音楽ファンは、どんな熱心なひとだって、毎日毎日10数時間も音楽に熱中していたりはしないものなのかもしれませんけれど。
朝起きてから深夜寝るまでずっと聴きっぱなしというような、ほかにいっさいなにもせず音楽だけ一日中聴いて生きているなんていうような、しかも音楽関係のプロとかじゃない趣味でやっているだけでそんなに聴いているという人間は、そうはいないのかもしれませんね。
でもぼくの人生はぼくのもの。ひと月10万円程度で生活しなくちゃならないっていう程度の貧乏になったのも、それで自室で音楽ばかり聴きまくるようになったのも、ぼくの勝手な事情なんですから、Spotifyでどんどん聴いたってだれにも文句を言われる筋合いはありません。
ひるがえれば、もちろんCDやレコードでどんどん買っている、フィジカルから離れられないっていうひとびとも自由なんで、ぼくらサブスク派がどうこう言うことはありません。ですがしかし一枚一枚買うっていうのはおのずと経済的限度っていうものがどうしてもつきまといますね。
現在のぼくの財力だと、がんばっても月にCD一枚、二枚買えるかどうかという程度なんで、それなのに音楽は無限に聴きまくりたいと。そうなれば、ひと月980円で聴き放題のサブスク・サービスを使うのは当然じゃありませんか。
貧乏人の音楽熱狂者には、サブスク以外の選択肢はありませんよ。
(written 2021.8.7)
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