まるでディアンジェロとシュギー・オーティスを足したような 〜 オリヴィエ・セント・ルイス
(2 min read)
Olivier St. Louis / Matters of the Heartless
https://open.spotify.com/album/3knxVn7TBbdYRmbOEAM91R?si=lPUzRKa0SVGtkoMkmaMVWA
オリヴィエ・セント・ルイス、という読みでいいんですかね、Olivier St. Louis 。母親がハイチ人、父親がカメルーン人で、米国ワシントンDCで生まれたものの、育ったのは大半イギリスで、いまはベルリン在住なんだそう。
検索すればある程度は日本語情報も出るので、ちょっとは注目されているみたいなオリヴィエの最新EP『Matters of the Heartless』(2021)がなかなか心地よく、わりとよく聴いています。ぼくはこれではじめてオリヴィエと出会いました。
音楽的にはコンテンポラリーR&Bといっていいでしょうね。オリヴィエはヴォーカルだけでなく楽器もマルチにこなすみたいで、このEPでも聴こえるサウンドはたぶんオリヴィエひとりでつくったものかもしれません。ビート・メイクなんかはたぶんこれ打ち込みですよね。
1990年代ふうなサンプリング・ヒップ・ホップの感覚もあるかと思えば、往年のソウル、ファンク・ミュージックなどのエッセンスも垣間見えたり、またけっこうブルージーなサウンドも聴けるので、と思って調べると、オリヴィエ自宅のCDやテープのコレクションにはブルーズもたくさんあるんだそう。
ブリティッシュ・ロックなフィーリングだってちょっぴり感じるこの最新作、曲のメロディ・ラインに独特の陰影というかちょっとくぐもったようなフレイジングがあって、そんなところもぼくはおおいに気に入っています。甘くてスモーキーな歌声も好感度大。クラシカルなフィーリングと最新のオルタナティヴ・ソウルが絶妙にブレンドされている佳作です。
(written 2021.5.16)
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