ソナ・ジョバーテの2015年ライヴをYouTubeで視聴しました
(3 min read)
Sona Jobarteh & Band / Kora Music from West Africa
https://www.youtube.com/watch?v=Ig91Z0-rBfo
今年、コラ奏者バラケ・シソコの新作がリリースされましたが、個人的に印象に残ったのは一曲ソナ・ジョバーテがゲスト参加していたこと。その他多数ゲストを招いてのアルバムでしたね。
そのアルバムの出来はともかく、2021年のソナ・ジョバーテを聴けたというのがぼくはうれしくて。もう何年も消息を聞いていなかったからですね、元気で音楽活動を続けているのだろうか?と思ったりしていました。ぼくはソナの大ファンなんです。
それがきっかけでソナのことをちょっとネットで調べていて偶然発見したのが、上でリンクをご紹介したYouTube音源。ソナとそのバンドのライヴで、2015年のパフォーマンスみたいです。
説明文によれば、ドイツはヴァイマル(ワイマール)にあるフランツ・リスト・ヴァイマル音楽大学の招待により、同地で開催されたライヴ・コンサートみたいです。ソナにとっていまでも唯一のアルバム『Fasiya』が2011年のリリースでしたから、その四年後ということです。
ソナはいままでちょくちょくライヴ活動はやってきているみたいなんですが、こうやって一時間以上のまとまった量が聴けるというのはこれだけかもしれません。演奏レパートリーはやはりアルバム『Fasiya』からのものが多いです。
バンドはソナのほか、ギター、ベース、パーカッションという総勢四人編成。
視聴していると、やはりコラ演奏のヴァーチュオーゾぶりが目につきます。ガンビア系ロンドナーのソナは、西アフリカ出身女性としては初のコラ奏者なんです。そんなコラ技巧のうまさが特に目立つコンサートだなと思いますね。バンドの三人もうまいです。
七曲で一時間以上におよんでいるのは、インプロヴィゼイションによる楽器アンサンブル・ソロの時間がたっぷりとられているから。西アフリカのグリオによるコラ・ミュージックも、現場ではこんな感じで即興的にどんどん長くなっていくものかもしれません。
四人のかもしだすグルーヴに身をまかせているとほんとうに心地いいし、あっというまに一時間が経ってしまいます。映像付きで体験できるというのも貴重で、ぼくら日本人が西アフリカ人のコラ演奏をじっくり見る機会はそう多くないと思うので、その意味でも貴重です。
(written 2021.10.4)
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