マイ・ベスト・アルバム 2021
(3 min read)
https://open.spotify.com/playlist/4wdIbedQ0wxpssLUuHUNTf?si=1b72f2eadd3f473f
毎年言っていますが、今年を代表する傑作だとか現在形だとかいうことより、自分の好みとヘヴィ・ロテ実感で選んでいます。それでいいじゃん、趣味なんだから。
1. Chien Chien Lu / The Path(台湾、2020)
https://open.spotify.com/album/0fo6PcE438y9Ob8cDVF75m?si=of7Cf7FnSaagr8z2u0wKYQ
1. Patricia Brennan / Maquishti (メキシコ)
https://open.spotify.com/album/52xnMW8ir7yfyuVzUSpeTZ?si=JQ0IhfOIQ7-bkMHiK_ytHw
迷いはてたあげく、どっちも二位にできず。いずれも米NYCはブルックリンを拠点とする若手ヴァイブ奏者のデビュー作。チェンチェンはグルーヴィ&メロウなブラック・ジャズ、パトリシアはアンビエントふう前衛即興独奏と、持ち味は正反対ながら、どちらもぼくには最高に心地よく、なんど聴いたかわかりません。
3. 孙露 / 十大华语金曲(中国、2017)
出会ったのが今年だったので。抑制の効いたややハスキーなアルト・ヴォイスの孙露と、どこまでもおだやかで静かな凪のようなサウンドで、平穏に時を過ごすことのできる幸せをかみしめます。淡く、薄味。
https://open.spotify.com/album/3lhzaYDoPziTrjRJRmS86p?si=B4e5MgB5Q56Vt4WCQ-0EdQ
4. Yamandu Costa, Guto Wirtti / Caballeros(ブラジル)
聴けば聴くほどため息しか出ない、ラテン・ミュージックの優雅なエロスとデリカシーの粋にとろけます。こういうのこそ音楽に求めるもの。
https://open.spotify.com/album/3fqIysSKJMaqenPVtkO7Tn?si=0fhrgEPSRuaW0UZWyX5CVQ
5. Walmir Borges / Isso É Coisa de Baile(ブラジル)
陽のサンバ・ソウル傑作。ギターとパーカッションのビート感が小気味いいし、楽しくて、声もいい。ブラジルものでは今年抜きに出ていたと思います。
https://open.spotify.com/album/52h3GsDzbOdzZX1o75Ss1r?si=kxwCO2IiQISa1ZNwvEBy-w
6. Avishai Cohen / Two Roses(イスラエル)
シンフォニー作品で、ジャズというよりクラシック作品に近い面もありますが、あまりにも美しい。ちょっぴりヘヴィかも?で、この位置。
https://open.spotify.com/album/2szbf6gQqHlk7cogeEMBfg?si=jBP4IU41Tlq5QlMW13Nlnw
7. Laufey / Typical of Me(アイスランド)
レイヴェイ。淡くささやくようでいて、しっかりと、スウィートに、そしてやや仄暗く低く歌う、レトロ・ジャズ・ポップス。タイムレスな音楽。
https://open.spotify.com/album/1ZSqGiN0icYQ9AjMRCAiRo?si=4wOfAY0iQLS-PnvnKiM8sg
8. Nathaniel Cross / The Description Is Not The Described(イングランド)
ブロークン・ビーツが気持ちいい最先鋭のロンドン・カリビアン・ジャズ。UKらしい作品で、コンポジションとソロのバランスも絶妙。
https://open.spotify.com/album/6pwCh7X6DU4Kv8qaizQykc?si=48tZQzz6Qz6p-SS10Fp08g
9. NonaRia / Sampul Surat Nonaria (Sebuah Persembahan Untuk Ismail Marsuki)(インドネシア、2020)
インドネシアはジャカルタのトリオがやるノスタルジックでジャジーなレトロ・ポップス二作目。フィジカル・リリースなきゆえ話題になりませんが、デビュー作よりいいんです。
https://open.spotify.com/album/4DcPdTthhYWoRbAwA5Mj88?si=fCsdY8nxQfeaK86m3mbVyw
10. Marilyn McCoo & Billy Davis Jr. / Blackbird: Lennon-McCartney Icons(アメリカ)
ゴスペル・ソングになった「ヘルプ!」は、いまの時代にあらためて共感と連帯と救済を求めるBLMアンセムのよう。老境を迎えたこの二人が愛を再確認してリスタートを誓いあう光景にも感動します。
https://open.spotify.com/album/3yWA8N5YKVQqhQQTPpQiLl?si=GX0zgQ4hQq2_b9MkDKv8YA
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十作中インストルメンタルものが半数の五作と、やや多めになったのは例年にない傾向です。
今年も圏外にした作品のなかにも見逃したくない好作が多くあり、十個にしぼるのは悩みました。パウロ・フローレス(アンゴラ)、グザヴィエ・ベラン(マルチニーク)、返シドメ(日本)、アントニオ・ザンブージョ(ポルトガル)、ブラック・キーズ(アメリカ)、アーロ・パークス(イングランド)など、選んでもよかった遜色ない作品です。
また、新作でも初リイシューでもありませんが今年知って夢中になったものに、徳永英明の『VOCALIST』シリーズ六作(2005〜15)があります。実は今年いちばんくりかえし聴いたのはそれで、坂本昌之というアレンジャーの天才ぶりに惚れ抜いています。
https://open.spotify.com/playlist/2xVegNiu3RVSvD6fi3RISN?si=7bc29a9f5394444b
(written 2021.11.7)
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