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2022/03/21

全岩佐美咲史上最高 〜 「初酒」と「もし空」ライヴ in『美咲めぐり ~第2章~』

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(6 min read)

 

https://www.amazon.co.jp//dp/B07X3QG47M

 

日常的に頻聴している自作プレイリスト『岩佐美咲 / トータル・ベスト2021』。全10曲の持ち歌と「さよならの夏」(with セシル・コルベル)以外どれもこれもサブスク配信されていませんから、CDからパソコンにインポートして、それをiPhoneにも移しどこででも聴けるようにしてあります。

 

そして、実はそれをSpotifyアプリでも再生できるようにしてあるんですね。といっても11曲以外はすべてローカル・ファイルなんでぼくのディバイスでしか聴けないはずですが、どんな曲を選んでどういう順で並べてあるのか?と思ったかたは以下をご覧あれ↓
https://open.spotify.com/playlist/7w7baOGJaSo9iz09O1EwfI?si=70a5c07f87d8484e

 

12曲目以下のローカル・ファイル・パートはぼくしか聴けないはずと思うのに、七個のライクがついているのはなぜなんだろう?ともあれ、これを聴くたび感動で惚れ惚れと深いため息をもらすのが、ラストにおいた二曲のライヴ・テイク「初酒」と「もしも私が空に住んでいたら」です。2019年のアルバム『美咲めぐり ~第2章~』初回盤収録。

 

この二曲のライヴ・ヴァージョンが、もうあんまりにもすんばらしすぎると思うんですよね。「初酒」は3rdコンサート(2017年7月22日一部公演)、「もしも私が空に住んでいたら」は4thコンサート(2018年2月4日一部公演)より。後者はぼくも現場で生体験しました。

 

個人的な意見ではありますが、『美咲めぐり ~第2章~』初回盤に収録されたこれら二曲こそ、全岩佐美咲史上の最高傑作だと思うんです。前にもそう書いたことがありますが、なんどでも言いたい、そうせずにはいられないくらい、好き!美咲のヴォーカルが、この世のものとは思えないチャーミングさです。

 

チャーミングといっても、いはゆるかわいい系のという意味ではなくて、演歌歌手としてしっかりした艶やかな歌を聴かせているということです。この二曲は、ちょっと聴いてみるだけでタダゴトじゃないぞというオーラをまとっているとわかるはず。

 

声のノビやハリが最高にすばらしく、これらを歌った2017〜19年ごろは美咲が歌手キャリアでピークにあった時期だと思うんですよね。コロナ禍以後は活動停滞で落ちてきていますから。そこいくと2019年秋にリリースされた『美咲めぐり ~第2章~』収録のこれらライヴ・テイク二曲は絶好調だった時期。

 

そのころのコンサートや歌唱イベントなどに通い最新の美咲歌唱を聴いていた(ぼくをふくむ)ファンからは、初期のオリジナル楽曲はまだ未熟だった時期にレコーディングされたもので、近年は著しく進化しているので、もう一回録音して発売しなおしてほしいという声が多くあがっていました。

 

スタッフや会社サイドもそうした美咲の進化を現場で聴いて納得していたのでしょう、2019年のアルバムに近年ライヴ・ヴァージョンが収録されることになり、ぼくらは快哉を叫びましたよね。実際、美咲は艶ややかな声であざやかな歌を聴かせてくれていて、オリジナル・シングルとは比較にならないできばえ。

 

「初酒」も「もし空」も声が美しく輝いているし、しかもフレーズ終わりごとにほんのり軽く弱いヴィブラートを、それとわからない程度にふわりと効かせながら、す〜っとナチュラルにデクレッシェンドしていく技巧もこのころが最高期。強く言いきかせるように歌う部分とそっとやさしく寄り添うようにおいてくる部分との緩急も自在。

 

特にアルバム・ラストの「もし空」には降参です。これを締めくくりに持ってきたということは、制作サイドも最高傑作であるという認識だったんじゃないかと確信します。歌の理解度・表現力が格段に向上していて、2019年のアルバム発売当時ぼくらが現場にどんどん通って聴いていたあのころの最新歌唱になっています。

 

1コーラス目の「宿の窓辺からそっと見送るぅ〜」の最後「ぅ〜」部分での声の伸びやかさなんか、異次元というかもう異様とも思えるほどのあざやかな艶と色気が込められていて、そのままサステインしながらす〜っときわめて自然に弱くなっていく、その時間はほんとうに美しく幸福。

 

2コーラス目「月に一度の逢瀬を重ねて、手に入れたものは偽名と孤独」部なんて、この上なく表現が深まっているし、「偽名と孤独」部で「こど、くっ」と切なげに声をそっとかすかにやさしくおくことにより、主人公の哀しみが色となって鮮明に、しかしほんのりと、リスナーに伝わります。

 

(written 2022.2.24)

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