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2022/03/16

これがおっさんにとっての「いいメロ」だ 〜 カクタス・ブラッサムズ

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(3 min read)

 

The Cactus Blossoms / One Day
https://open.spotify.com/album/0kVNpxNis78JrqQgsir4QN?si=XXt6hXjlQame4hsTvUj4qQ

 

萩原健太さんのブログで教わりました。
https://kenta45rpm.com/2022/02/21/one-day-the-cactus-blossoms/

 

カクタス・ブラッサムズは米ミネアポリス出身の二人兄弟バンドで、たぶんポップ・カントリー/ルーツ・ロック系の音楽をやっているといえます。2010年代以後のそういった(アメリカーナ的)土壌から出現したんでしょう。

 

最新作『ワン・デイ』(2022)が、こりゃまたしかし現代的というよりレトロ趣味全開で、うん、もちろんこういったレトロスペクティヴな眼差しがいま最新トレンドではありますが、ほんとうにおじさんキラーなチューンばかり。

 

1曲目でエレキ・ギターがブギ・ウギ基調のパターンを弾きながら鳴りはじめただけで頬がゆるむぼくですが、ずっとアルバム・ラストまでこの調子。個人的にはアクースティック・ギターのやわらかいカッティング・サウンドがメインになっている曲がツボです。

 

特に6曲目「バラッド・オヴ・アン・アンノウン」、7「ナット・ジ・オンリー・ワン」、9「ロンリー・ハート」、10「アイ・オールモスト・クライ」といったような曲の数々は、社会的に疎外された孤独な落ちこぼれ者への視点があって、そこはカントリー界の伝統に沿ってもいるわけですが、強く共感します。

 

もちろん歌詞が、というだけでなく、メロウで中庸保守的なアクースティック・ギター・サウンドを軸に曲づくりされた、このヴィンテージな質感がとてもいいわけです。ちょっとボブ・ディランの『ジョン・ウェズリー・ハーディング』(1967)を想わせるテクスチャーじゃないですか。

 

と同時にとにかくどの曲でもエヴァリー・ブラザーズばりのクローズド・ハーモニーがばっちり決まっていて、もろに21世紀版のエヴァリーズというか、いい感じのエヴァーグリーンなポップ・カントリー・ロック感覚に満ち満ちた仕上がり。

 

1960年代後半〜70年代前半のルーツ・ロック香を強くただよわせていて、たしかにそのへんの音楽がいままたリバイバルしていることは間違いないんですが、だから還暦おじさんにとっての「いいメロディ」「いい曲」感が横溢しているっていうことで。

 

(written 2022.3.10)

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