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2022/04/02

マグレブ・ミクスチャー・バンド新世代 〜 ジマウィ・アフリカ

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(3 min read)

 

Djmawi Africa / Amchi
https://open.spotify.com/album/7J6ff35PaiuIv3TFSkv0HQ?si=KRfW7rTrQey-h16EuLN_Ug

 

bunboniさんのブログで知りました。
https://bunboni58.blog.ss-blog.jp/2021-12-10

 

ジマウィ・アフリカは2004年結成、アルジェリアのマグレブ系ミクスチャー・バンド。グナーワとロックをミックスさせるだけでなく、シャアビやレゲエもあったりして、そういうところ、往時のグナーワ・ディフュジオンを連想させますね(いまどうしてんの?アマジーグ?)

 

最新作『Amchi』(2021)でぼくが最も感じ入ったのはラスト11曲目。まずゲンブリ独奏が出て、いきなり強烈にグナーワを香らせますが、すぐにドラム・セットが入りホーン・セクションも鳴りはじめるっていう。そうなってからはバルカン音楽を色濃く連想させる内容になって、グナーワとバルカンを往復するように進みます。

 

しかしそれがいったん落ち着いた曲後半にはふたたびゲンブリ・パートがあって、ヴォーカルのコール&レスポンスでグナーワっぽくなるんですね。その直前にはなぜかフィドルもからんでいるし、最後にファズの効いたエレキ・ギターがぎゅ〜んとロックっぽく鳴って、再度のバルカン&グナーワ・ミックスでフェイド・アウトするという具合。

 

なんだかワケわかりませんよね。こうした多彩な音楽性のミクスチャーこそがこのバンドの持ち味で、なんだかんだいってマグレブ伝統音楽にしっかり根ざしていたオルケストル・ナシオナル・ドゥ・バルベス(ONB)やグナーワ・ディフュジオンら1990年代バンドと比較すれば、新世代らしさがよくわかります。

 

アルバムのなかには6/8拍子でフィドルが演奏し、アイルランド伝統音楽のジグとしか思えない曲もあったりしますが(5)、北アフリカ音楽とケルト音楽の類縁性は仮説として前からこのブログで唱えているところ。

 

古代ローマ拡大とキリスト教普及以前のヨーロッパにケルト民族はひろく住んでいたし、そのうえ欧州大陸南岸とアフリカ大陸北岸はたった地中海をはさむだけの近距離なんですから、文化交流は人類史と同じくらい古くから活発だったと考えるのが自然でしょう。

 

また、ハレドっぽいライの濃厚なこぶしまわしを聴かせるヴォーカリストが活躍する曲もあって、多種の楽器を駆使してさまざまなヴォーカルを聴かせる演奏能力の高さもこのバンドの魅力ですね。

 

(written 2022.3.31)

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