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2022/05/17

いちばんダメだったあのころのぼくを、モー娘。の「LOVEマシーン」とやぐっちゃんが救っていた

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(5 min read)

 

モーニング娘。/ LOVEマシーン
https://www.youtube.com/watch?v=6A7j6eryPV4

 

こないだ、いやちょっと前か、わさみんこと岩佐美咲がなにかのコンサートでモーニング娘。のメガ・ヒット曲「LOVEマシーン」(1999)をカヴァーするということがありました。わさみんによく似合いそうですよね。

 

モー娘。の「LOVEマシーン」シングルは99年の9月に発売されています。しかし買いませんでした。そもそもモー娘。は一枚もCDを買ったことがありません。テレビの歌謡芸能番組で、もれなくぜんぶ聴けましたから。いま聴こうと思ってもサブスクにモー娘。が一曲もないのはなぜだか知りませんが。

 

「LOVEマシーン」。あるとき突然テレビから流れてきたノリいいディスコ調のダンス・ポップに思わず前のめりになったんです。すぐにモー娘。の新曲だと知り。このグループのことは、テレビ東京で毎週日曜夜に放送されていた『ASAYAN』っていうオーディション番組で前から知っていました。

 

1999年の9月のぼくは人生でいちばんのドン底で、ちょうど直前にパートナーが家を出ていったという時期。あれでなにもかもダメになり、私生活だけでなく仕事にも行けなくなって、どうにもならずその後退職するまで、約10年間は地獄みたいなもんでした、ぼくのほうも。
https://hisashitoshima.cocolog-nifty.com/blog/2021/10/post-be8c33.html

 

モー娘。の「LOVEマシーン」はちょうどそんな時期のヒット・チューン。それがテレビ歌謡芸能界を席巻していたんです。日が落ちても照明つける気にならない暗い自室のなかでヒザを抱えてめそめそ泣きながら途方に暮れていたようなあのころのぼくにとっては、ほぼ唯一の救いだったんです。

 

曲も歌詞もノリがいいし、明るくて、バナナ・ラマの「ヴィーナス」っていう洋楽ナンバーが元ネタなんですけど、作者のつんくならではのオリジナルとしてちゃんと成立していると、いま聴きかえしても思います。つんくが書いた最大の名曲でしょうねえ(私見)。

 

そして1990年代末〜21世紀はじめごろのモー娘。にはやぐっちゃん(矢口真里)がいたんです。これが大きかった。当時まだ10代でしたが、もうかわいくてセクシーで、ぼくの好みどんぴしゃのストライク・ゾーンどまんなかなんですよね。こんなにも大好きなやぐっちゃんがいるモー娘。が「LOVEマシーン」みたいなはじけるダンス・ポップを歌うっていうのが、それをテレビの歌謡番組で観聴きするっていうのが、ほんとうに楽しみでした。

 

下のYouTubeリンクはそんなテレビ歌番組出演の際の「LOVEマシーン」。伴奏はカラオケですが歌はリップ・シンクじゃないです。2001年。そう、ちょうどそのころです、世間にとってもモー娘。にとってもぼくにとっても、この曲がいちばん大きな意味を持っていたのは。
https://www.youtube.com/watch?v=xbZzBe0tgto

 

これは作者のつんく♂自身によるヴァージョン。ご存知のとおり、つんく♂は喉頭がんで2014年の秋に手術し声を失っているので、その前です。現在でも続くモー娘。やその派生ユニット、あるいは桑田佳祐などそのほかYouTubeにいくつも上がっている「LOVEマシーン」のどれを聴いてもカッコいいと思えるので、曲そのものがいまでも大好きでたまらないっていうことなんでしょう。
https://www.youtube.com/watch?v=pvugt96zoXQ

 

あのころのぼくにとってはやぐっちゃんあってこそのモー娘。であり「LOVEマシーン」であったので、2005年の某一件で(報道発表もなく、卒業公演すらやってもらえず、まるでささっと夜逃げするように)モー娘。を脱退して以後は、興味がやぐっちゃん個人の芸能活動へと移っていくようになりました。

 

モー娘。OGで最も成功しているタレントと言われていたくらいだったのに、一度結婚しての自身の自宅不倫行為(2013年)で大バッシングを浴び、それはたぶんいまでも続いていると思うんですけど、やぐっちゃんがかわいくて笑顔がチャーミングでセクシーだっていうのはいまでもぜんぜん変わりません。それに、色恋沙汰でいろいろあるっていうのは、実はぼくにとってプラス・ポイント。清純派なんてクソくらえ。

 

やぐっちゃんは二度目の結婚でこどもが二人できて、いまやすっかり落ち着いたような感じです。ソーシャル・メディア系はInstagramだけを公式にやっていて、それで日常や仕事のことに身近に接することができるようになったのはありがたいかぎり。本人にいいねしたりされたりコメントでやりとりしたりなど、「LOVEマシーン」がヒットしていたあの20世紀末ごろのぼくからは考えられないことです。

 

(written 2022.3.20)

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